サッカーの魅力とは(3)

サッカーをプレイする魅力について考えていますが、今日はまた少し深いところを。
年齢を重ねるにつれて、カテゴリーが上がるにつれて、レベルが高くなるにつれて感じてきたサッカーの魅力についてです。

それは「戦術」です。

戦術とはチーム戦術と個人戦術がありますが主にチーム戦術について。


チーム戦術とは、チームとしての約束事をある程度決めておくことで、その中でも特にフォーメーションが最も大きなものです。
攻撃と守備のフォーメーションによってそのチームの色は概ね決まります。
しかし全く同じフォーメーションでもチーム戦術によって内容が全く異なってきます。
フォーメーション論について語り始めると長くなるのでそれはまたの機会で。

チーム戦術とは非常に奥が深いもので、勝敗に直結するものです。
どのように攻撃してどのように守備するのか。
チームによってストロングポイントとウィークポイントがある中で相手との兼ね合い、選手の質を鑑みながらチーム戦術を構築していく作業はかなりの時間と練習が必要となります。
しかしチーム戦術がハマれば非常に強力なものとなります。
例えるならポケモンで言う「こうかばつぐん」といったところでしょうか。

しかしチーム戦術が確立しているチームは下のカテゴリーではほとんどないでしょう。
戦術とは脳の勝負であり、下のカテゴリーでは身体能力や技術といった身体の勝負がほとんど全てだからです。

それがカテゴリーが上がるにつれて、技術が向上し、身体能力、筋力が向上することでできることが増えてきます。

すると自然に頭を使い始めて戦術を用い始めます。
戦術を用い始めると自分の世界が広がったような感覚になります。

今まで自分とボールしか考えていなかったものが、自分とボールだけでなく、味方と相手を含めて考えるようになります。

そう感じる選手がチームの大半を占めたとき初めてチーム戦術を用意する準備が整うわけです。

すると今までバラバラでプレーしていた選手たちが共通認識をもってプレイし始めるので、一気にチームが強くなります。

例えるなら、今まで別々に食べていた野菜達をカレーにしたら美味しくなった感じです。

こうなったらサッカーが一皮むけたように一段と面白くなってきます。

チーム戦術を構築して実行していけばどんどん強くなって勝てるようになっていく。
全員がチームのために自分のすべき役割を自覚してプレイすれば勝ちやすい。

確かにチーム戦術は強力ですが、それを実行するのはロボットではなく人間です。
戦術を完璧にこなすのは簡単なことではありません。それゆえ戦術理解度が高い選手は監督から重宝されるのですが。

それならロボットでサッカーしたほうが強いのかと言われるとそうでもないのがまた面白いところなのです。

チーム戦術から飛び出してしまう選手がいるからです。

意外性があるといいますか、型破りといいますか、チーム戦術の中でさらに自分の色を強く出してチームを勝たせてしまう選手がいます。

チーム戦術は勝つ確率を高めますがそれだけで勝つことができるほど単純ではないのが面白いところです。


テーマが大きすぎて書きたいことが多すぎて逆に全然書けないという状態でしたが、戦術とはつまりプレイヤーの可能性を広げるものであるということです。

ここまで見てくださった方ありがとうございます。お疲れ様です。


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