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Kickstarter 2020年3月後半 気になるプロジェクトまとめ

新年度に向け、慌しさが増しておりますが、如何お過ごしでしょうか。
気がつけばnoteに記事を投稿しはじめてから、半年が過ぎました。
先日、何とか5500viewを超えることができました。
これも記事を読んで頂ける皆様のお陰です、ありがとうございます。
今後もお付き合い頂けますと幸いです。
さて、前置きはこれぐらいにして、Tantrum House(https://www.youtube.com/user/tantrumhousegames)の3月後半 Kickstarter情報が公開となりましたので、気になる作品をまとめてみました。
ご興味ある方は、参考までにどうぞ。
※掲載されている画像はBGGからお借りしています。
※記載された内容に誤りがあった場合、ご指摘頂けると助かります。

【Paris】

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プレイ人数:2~4
プレイ時間:45~100
システム:Tile Placement
BGG Weight:3.00
デザイナー:Michael Kiesling, Wolfgang Kramer
アーティスト:Andreas Resch
パブリッシャー:Game Brewer
キャンペーン期間:3 月 16 日~
BGGURL:https://boardgamegeek.com/boardgame/282954/paris

19 世紀のパリを舞台にした写真映えのするボードゲーム。
プレイ時間は 45~100 分と中量級よりは重量級寄りの作品です。
BGG Weightは3.00 とそこそこ重めな評価。
プレイ時間こそ中量級のボードゲームではありますが、ルール的にも複雑な要素があるのかもしれませんね。
デザイナーは『Azul』シリーズや『Heaven & Ale』で有名なMichael Kiesling氏と、こちらも『Hacienda』や『6 Nimmt!』シリーズで有名なWolfgang Kramer氏の共作です。
このお二人は以前から共作することも多く、2000年に色々な賞を受賞した『Tores』もお二人の作品だったりします。
アートワークのAndreas Resch氏も有名作品を多数手掛けており、『Great Western Trail』や『Mombasa』、少し前までTL上でも話題だった『City of the Big Shoulders』も彼の作品です。
Game Brewerは『Gentes』や『故宮』など、Kickstarter発のゲームをいくつか発行しているパブリッシャーです。
同パブリッシャーから発行予定の『Fuji Koro Deluxe』はコロナの影響もあると思いますが、ヨーロッパ発送分以外は遅れているようですね。
他の作品がどうかは分かりませんが、信用度については今回の件を踏まえて考えても良いかもしれませんね。
ゲームとしては、パリの街並みにカフェやホテルといった建物タイルを配置していくタイルプレイスメントのシステムを採用しているようです。

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写真を見ると配置できるエリアには数字がふってあることが分かります。

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気になるのは街の周りのすごろくのマスのようなエリアに、シルクハットをかぶったコマが配置されていること。
一見すると得点マスのようにも見えますが、マスにもタイルが配置されていることから、それだけじゃないように思えますね。
あと、鍵っぽい形のコマもありますが、これは一体何に使うのでしょうか。
お店の上に配置されているものもあり、所有権を示すコマなのかもしれません。
1番目を引くのは、中央に配置されたエトワール凱旋門。
凱旋門の上に鍵っぽい形のコマの配置スペースがあり、見るからに意味がありそうです。
調べれば調べるほど、謎が深まるばかりですが、魅力溢れる作品であることには間違いなさそうです。
その他詳細が気になる方は、下記Kickstarterページでチェック!
https://www.kickstarter.com/projects/gamebrewer/paris-0

【TREKKING –THE WORLD-】

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プレイ人数:2~5
プレイ時間:30~60
システム:Card Drafting, Hand Management, Point to Point Movement, Set Collection
BGG Weight:2.00
デザイナー:Charlie Bink
アーティスト:Marta Danecka, Aleksey Shirokikh
パブリッシャー:Underdog Games
キャンペーン期間:3 月 17 日~
BGGURL:https://boardgamegeek.com/boardgame/300442/trekking-world

世界各地の名所を巡るゲーム。
テーマ的には世界版『PARKS』といったところでしょうか。
2〜5人までプレイでき、時間も30〜60分と軽めの中量級ゲームのようです。
BGG Weightも2.00と、ルールもそこまで複雑ではなさそうです。
デザイナーのCharlie Bink氏は以前、『Trekking the National Parks』という似た雰囲気のゲームを制作していました。
今作の位置的には続編に近いのかもしれませんね。
今回アートワークを担当するMarta Danecka氏とAleksey Shirokikh氏のお二人は初作品のようですが、美しいイラストの数々に目を奪われてしまいます。

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Underdog Gamesは『Trekking the National Parks』の発行元となったパブリッシャーです。
発行している作品自体少ないこともあってか、Kickstarterを利用するのは初めての様子。
作品完成までには少し時間がかかるかもしれませんね。
ゲームとしては、Point to Point MovementとSet Collectionの要素があるようです。

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画像にある人型コマを移動させながら、世界中の名所を巡るのでしょうか。
名所カードと思われる3枚の右上にはマークがついており、これがセットコレクション要素になるのか、或いはメインボードの横にある4色のカードをコストとして支払うことで名所カードを場に出せるってことかもしれません。
この他にもCard Draftingや、Hand Managementの要素もあるようですが、今のところ、どのようにルールに組み込まれているのか、分かるような情報はなさそうです。
手前にあるトランク型の個人ボードが何を表しているのかも気になるところ。
トランクの上に載っているキューブと、メインボード上にあるキューブが同じように見えるため、もしかしたらゲーム終了のトリガー要素なのかもしれません。
メインボードの大きさがイマイチ分からないため何とも言えませんが、設定価格自体はそこまで高くないのではないかと思われます。
こちらも既にキャンペーンがスタートしてるため、ご興味ある方は下記Kickstarterページもご確認ください。
https://www.kickstarter.com/projects/underdoggames/trekking-the-world

【AQUANAUTS】

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プレイ人数:2~4
プレイ時間:45~60
システム: Network and Route Building, Pick-up and Deliver, Push Your Luck, Set Collection, Tile Placement, Worker Placement
BGG Weight:3.00
デザイナー:Michael P. Lee, Rose Atkinson
アーティスト:Marco Luna
パブリッシャー:Inside the Box Board Games LLP
キャンペーン期間:3 月 18 日~
BGGURL:https://boardgamegeek.com/boardgame/265298/aquanauts

深海の研究者となって、深海生物の調査やサンプル採取を通して成果を上げることを目的としたゲームです。
プレイ時間45〜60分、2〜4人まで遊べる中量級ゲーム。
ただBGG Weight3.00と少し重めに評価されていることから、少しだけルールが複雑なのかもしれません。
デザイナーのRose Atkinson氏は2018年頃から作品を発表されている方のようです。
残念ながら、私の知っている作品はありませんでした。
もう1人のデザイナーであるMichael P. Lee氏ですが、今回が初作品のようで、どのような作品を作られるのか不明。
アートワークのMarco Luna氏はRose Atkinson氏が2021年に発行予定の『Sub Terra II』でも同様にアートを担当される方です。
また、昨年のエッセンの注目作品として取り上げてる方もいた『Sarah's Vision』のアートワークも担当されていました。

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ゲームの大きな流れとして、研究のためのサンプル採取と研究成果の輸送の2つがあるようです。
システム面みると、いくつかの要素が絡み合っており、一見すると複雑そう。
気になるのは『Network and Route Building』と『Push Your Luck』の要素がどこで取り入れられているかです。
今ある情報だけでは断言できませんが、『Push Your Luck』はサンプル採取に、『Network and Route Building』は研究成果の輸送に組み込まれているように思います。
コンポーネントのクオリティが分からないため、どれぐらいの値段設定がされるか見当もつきませんね。
テーマ的には好きジャンルなので、詳細情報が早く知りたいところ。
キャンペーン開始が楽しみ。

【Frosthaven】

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プレイ人数:不明(1~4?)
プレイ時間:不明(60〜120?)
システム:Campaign, Cooperative Game, Grid Movement, Hand Management, Legacy Game, Modular Board, Role Playing, Campaign Game, Simultaneous Action Selection, Storytelling, Variable Player Powers
BGG Weight:3.45
デザイナー:Isaac Childres
アーティスト:Alexandr Elichev, Josh T. McDowell
パブリッシャー:Cephalofair Games
キャンペーン期間:4 月 24 日~
BGGURL:https://boardgamegeek.com/boardgame/295770/frosthaven

情報公開を待ち遠しく思っている方も多い、BGGランキング上で不動の1位をキープし続ける、見た目も重さもバケモノ級のロールプレイングゲーム『Gloomhaven』の続編『Frosthaven』の登場です。
BGGの記事を見る限り、プレイ人数及び時間について明言されていませんが、1作目同様ではないかと予想されます。
デザイナーのAlexandr Elichev氏は『Forge War』という作品も手掛けていますが、やはり有名なのは『Gloomhaven』シリーズです。
私はあまり知りませんでしたが、同シリーズの拡張や外伝のような作品も発行されており、流石の人気といったところでしょうか。
アートワークはAlexandr Elichev氏とJosh T. McDowell氏の2人で担当しています。
同シリーズ以外の作品としては、Alexandr Elichev氏が『The Lord of the Rings』のカードゲームを、Josh T. McDowell氏が2020年に発行予定の『Eclipse: Second Dawn for the Galaxy』新拡張のアートを担当するようです。
『Eclipse』は気になっていた作品だけに、ここで名前を聞くとは思わず驚き。
Cephalofair GamesはAlexandr Elichev氏の作品を中心に発行しているパブリッシャーです。
このパブリッシャーから発行されている作品はKickstarter経由のものが中心のようで、運用自体は慣れていると思われます。
ゲームとしては、『Gloomhaven』の続編にあたるようですが、拡張ではなく独立したシリーズ作品のようです。
そのため、新キャラクターも16種類と多く、シナリオも100以上と大ボリューム。
また、前作からのプレイヤーにも嬉しい特典として、完全互換性有りとのこと。
まさにテレビゲームをそのままボードゲームに落とし込んだようなゲームですね。
価格帯は、アークライト社から発行されている日本語版のイメージが強く、3万円を超える大物のように感じてしまいますが、前作『Gloomhaven』のKickstarter版価格は1万円と意外にお安め。
もしかしたら、今回も同じぐらいかもしれませんね。
私個人としては、『Gloomhaven』も『Frosthaven』も気になる作品ではあるのですが、お値段的に厳しいこと、言語依存が異常に高いことなどから今のところはしゃがむ対象としています。
どこかで一度は遊んでみたいとは思っていて、その結果次第では購入も検討してみたいですね。

【まとめ】
今回もいくつかの作品をまとめましたが、中でも世界的な注目作は『Paris』と『Frosthaven』の2作品であることは間違いありません。
両作品ともに日本語版の発売はされるような気もするため、待てるのであれば様子を見ても良いかもしれません。
個人的には、今回紹介した残りの2作品は状況に応じて支援しても良いように感じています。
特に『AQUANAUTS』はコンポーネントがしっかりしていれば、相当面白そう。
近日中に情報が公開となるため、それを楽しみに生活したいと思います。

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