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#61 過去最高の11月になる?

おはようございます。最近親戚の結婚式に出席したら3歳だった子が中1になっていて式が始まる前に泣いたすなっちゃんです。

さて、今回は「米国株式市場が過去最高の11月を記録するかもしれない」というテーマでお話していきます。

それではいきましょう。


株価はサンクスギビングの前日も上昇を続け、S&P500種株価指数にとって過去最高の11月となりつつある。唯一の懸念は、12月が始まる前にサンタクロース・ラリーが終わってしまうことだ。原油価格は債券利回りとともに緩和を続けており、これが株式の買い戻しをさらに後押ししている。今週の週間失業保険申請件数は、失業保険継続申請件数とともに予想を下回り、耐久財受注は軟調だった。


Finbiz

ソフトランディング観測が市場の予想となり、今月に入ってリスク資産価格が急騰した。投資家心理は10月末の持続不可能な低水準から急速に回復し、資金が株式や債券に流入し始めている。これは嬉しいことだが、個人投資家も機関投資家も、ほとんどのポートフォリオのパフォーマンスを置き去りにした不安定な主要指数に追いつこうと躍起になっているため、ややパニック的な様相を呈している。現在、すべてのニュースは良いニュースとして解釈されており、これは今週末の年に一度の大買いの要因となっている。消費者信頼感は失望を示唆しているが、最近の消費者の発言は大目に見る必要があるだろう。


S&P500の11月のパフォーマンスを表したデータ。1928年以降、6回しか+8%の水準を超えていないことがわかる。

ここ数カ月、消費者心理が悪化している。過去3年間の労働市場の好調さと賃金の伸びを考えると、これは少し奇妙なことである。賃金上昇が大幅な物価上昇を伴っていることは理解しているが、物価上昇は急速に衰えているのに対し、賃金上昇は衰えていない。とはいえ、ミシガン大学の調査によれば、今後1年間のインフレ期待は4.5%と7ヵ月ぶりの高水準に上昇し、5~10年後の期待も3.2%と11年ぶりの高水準に達している。


米国消費者物価指数が上昇していることを表すデータ。2011年以来の高さまで上げてきている。


数ヶ月前なら、この報道は金利政策を決定する際のFRBの考え方に影響を与える可能性があるとして、金融市場に衝撃を与えただろう。しかし、もはやそうではないようだ。消費者の見通しは現場の事実と一致していない。例えば、消費者の1年間のガソリン価格見通しは2022年6月以来の高水準に上昇したが、価格は過去3ヵ月で急落し、年初来で最低となった。要するに、ディスインフレ基調は維持されているということだ。これは予想とは正反対であり、今後数ヵ月間の市場全体の心理状態の改善をもたらすはずだ。そしてこれは2024年の経済と市場にとってさらなる燃料となるだろう。


ソース:Finbiz

それでも私は来週11月が終わろうとしている今、市場が少し先走りしているように感じている。S&P500の年初来高値更新は、年末までに実現する可能性は十分にある。しかし、リスクに対する投資家の熱は急速に上昇しており、それを試す前にもう一回、ちょっとした調整か一時的な相場の反転が必要なように感じられる。米国個人投資家協会によると、市場の心理状態は11月1日の最も弱気な数値から、わずか3週間で過去1年で最も強気に近い数値まで急上昇した。


米国個人投資家協会が次の6か月の市場に対する心理状態を表したデータ
緑:強気 赤:弱気 グレー:ニュートラル

このデータと似たデータで、CNNのFear & Greed Index(株式市場の心理状態を表す指数)は、わずか1カ月前の「極度の恐怖」から「貪欲」へと変化している。

これらはネガティブな動きではないが、12月の始まりに何らかの調整や反落があることを示唆している。


S&P500構成銘柄のうち、50日移動平均線より上で取引されている銘柄の割合を表すチャートである。74%まで上昇していることに注目してほしい。とんでもなく高いというわけではないが、この水準はピークとなる80~90のレベルに近づいている。同時に、このチャートの相対力指数(チャート上部)は71.85と70を上回っている。

まとめ

今回は、米国市場にとって過去最高の11月になる可能性がある、というテーマでお話しさせていただきました。

要するに、11月は今のところ絶好調であり、S&P500種株価指数は年末までに年初来高値を更新する可能性が高いということです。とはいえ、投資家の熱を和らげ、市場の買われ過ぎ状態を解消するために、当面はなんらかの理由による価格の調整や一時的な下落があるかもしれないです。

今回は以上となります。ありがとうございました。

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