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自粛六尺 外出自粛の朝の空に白い月

リモートワークとやらで通勤をしなくて良いのはありがたいが、通勤時間がなくなったからといってその分自由な時間が増えたのかと言うとそうでもない。
家で仕事をしていると、無駄話をする相手もいなく、没頭しないといけないので結構くたくたになる。
仕事を終えた後になにかする気には到底なれない。なのですぐ横になって下手をするとすぐ寝てしまう。
うまいこと折り合いをつけて、適当に手を抜けば良いのかも知れないけれども、どうもそれもできないのは、昭和のオヤジだからだろうか?

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これはよろしくないということで散歩をすることにした。
運動不足解消というよりも、閉じこもりがちになる気分の解消が目的。独身オヤジがリモートワークなんてことをすると人との関わり合いが皆無になる。そりゃ、PCを通して打ち合わせはするけれども、機械的で人とのつながりを感じられない。リモート会議の画面をパソコンで見ているとなんだかイロモネアをしているように思える。なにか面白いことを言わないと時間切れになるのではないかという脅迫感。そんな思いになるのはオヤジだけのことなのか?
どちらにしても、リモート会議ってどこか他人事なんだよな。なんとなくどんどんと免疫力が下がる感じ。体重は増える感じ。気分は滅入る感じ。メールは増える一方。

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仕事終わりにふえらふらとどこかに行く気にはなれないので、仕事を始める前に散歩をすることにした。
散歩ついでに朝飯でも食おうかというのも目的だったり(笑)でも、朝からやっている飯屋というのもこのご時世、激減していて結局牛丼屋しかやってないという現実がある。

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生の人間との関わり合いがスーパーのレジのおばちゃんと牛丼屋のあんちゃんに限られている。
緊急事態宣言以前から続いているリモートワークは現在二ヶ月を超えている。コロナ禍っていうこの閉じ込められた環境は、宇宙ステーション用のNASAの人体実験じゃないのだろうかと思えたりする。人としての感情がどんどんネジ曲がっていくのを感じる。体型はどんどん逆曲線美が増していく。

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朝散歩をするときに空を見上げると、白い月が出ている。
黄色くお、赤くもない白い月が。
月は自分で光っていないんだよな・・・と思うと変に愛おしくなる。
太陽に照らされないと輝けない存在。夜はナンバーワンの輝きだけれど、昼間は地球の青い空のせいで不健康に白くなり存在感が薄くなる。
昼間の月の空元気が他人事とは思えない。照らし照らされがほぼ皆無、他人との関わり合いが激減しているリモートワークの日々。



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