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諏訪大社四社参りをしてみた話し 春宮参りからの万治に会いに 19.09.21 12:00

諏訪大社下社春宮から徒歩数分のところに万治と呼ばれる石仏がある。
春宮の大鳥居の奉納を命じられた石工が巨大な石にのみを入れたところ血が吹き出たと言われ、その祟を抑えるために石に阿弥陀如来を彫ったのが石仏となっている。正直その伝説は眉唾だろう。万治三年の文字が刻まれていることから万治の石仏と呼ばれているが、申し訳ないが素人目にはどう贔屓目に見ても阿弥陀如来には見えない・・・それでも岡本太郎や新田次郎が絶賛したことで有名になったそうだから、見る人が見れば感動の石仏ということになるのだろう。
春宮の参拝を終えてそんな万治に会いに寄り道です。

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春宮の西側を回り込むように歩くと砥川と呼ばれる清流が流れる。

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砥川には中洲がある。赤く塗られた橋を渡ると、中洲には浮島社と呼ばれる神社が祀られている。浮島社は砥川にどんなに大水が出ても流されたことはないらしいのだが、それも今までは・・・という冠付きの話しだろう。想像もよらない天変地異が当たり前のように起こる今の日本。今後どうなるかは神のみぞ知る。

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中洲を渡ったその先に万治の石仏が鎮座している。といっても万治には足がないから立っているのか座っているのかわからないが。

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万治の周りには稲が植えられている。先日の台風の影響なのかだいぶ倒れているけれども、稲穂自体はそこそこの実りみたいだ。
諏訪大社の下社は農業の神ということになっているので収穫後は稲穂を祀るのだろうか?それとも食っちゃうのか?

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そんな万治の周りをぐるぐるとまわって願いを唱える人たちが。そういうしきたりらしいけれども、なんとも怪しい。まるで宗教のよう・・・宗教なのだけれども(笑)

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万治も一時首が伸びるとか縮むとか都市伝説(田舎なれども都市伝説とはこれ如何に)のようになっていたが、最近はそういうことはないのだろうか?
見栄えも独特で決してかっこいい石仏ではないが、皆に愛される愛嬌がある。諏訪の地に根付いたなぁ。この石仏一つで春宮は他の諏訪大社に対してアドバンテージが有る。なぜだか見たくなる。だから思わず会いに来てしまう。そういう石仏です。






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