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Nikon Zf - 新しい。懐かしい。心地いい。

今回は(今回も?)カメラのお話。

この日、Zfcで撮った最後の写真。この1時間後のことを誰が予想出来ただろう。

タイトルにもある通り、Nikon Zfがやってきた。1月21日のことだ。
この日は大学の友人カメラを買いたいというので、その買い物に付き合っていた。
買う前に一応の目星は付けていて、見た目もよく、程よい軽さ持ち歩きにも良いNikon Zfcを第一候補として当たることになった。
当時は自分もZfcを使っていたので、自信を持っておすすめできた。
そして足を運んだ、業界では有名な中野のカメラ屋さん。
目当てのZfcの中古棚のすぐ脇、黒いカメラが3台ほど並んでいた。
Nikon Zfだった。

Zfの最初の写真。まだ現実感がなかった。

2023年9月に発売となり、直後に予約が殺到し、数カ月間どこのお店も在庫なしの状態が続いていた。
購入を検討するかどうかという段階にもいかず、気にはなりつつも、どこか別の世界のカメラ、という認識でいた。当時、自分もZfc(ブラック)を使っていて、結構気に入って使っていた。Zfの在庫がないということは、しばらくZfcを心置きなく使えるということだ。良い口実だと思って、しばらくは使っていこうと思っていた。
そんな最中に、Zf中古Aランク品で3台もあるという場面に直面してしまった。

あまりにも予想外と、思ったよりだいぶ早くZfを買えるチャンスだと、目的である友人のカメラ選びは頭から飛んだ
店頭で1時間位、ああでもないこうでもないと散々悩んで挙げ句、手元にあったZfc下取り交換し、Zfを購入することとした。
差額とはいえ、20万円弱の出費。今考えれば突然の買い物で出す額ではないが、ここで手に入らなかったら、またずっと手に入らないと思った。
Zfcをしばらく使う心意気はどこに行った?



ともあれ無事購入し、同期を横目にホックホクな顔つきでお店を出たと思う。
ちなみに、横では友人がZ fc(シルバー)を購入した。

購入直後のZ f。少しの間、Nokton Classic 40mm f1.4(MC)も持っていた。
大学の同期のZ fc。TT Artisan 23mmとの組み合わせが抜群に良い。

Zfでの撮影はこの上ないほど楽しく、そして快適だ。
今までのZfc他のカメラでの撮影ももちろん楽しかったが、レンズの画角がそのまま使えるフルサイズという恩恵は計り知れない。
いくらAPS-Cマイクロフォーサーズが小型軽量という話はあっても、最近の傾向を見ていると、その通例もあまり通じなくなっているような気もする。
自分はこれまでずっとAPS-Cセンサー搭載のカメラばかり買っていたので、これが初めてのフルサイズセンサー搭載のカメラとなる。
正直な所、取り回しの良さはあまり変わらず、若干拍子抜けしている。

1月末、彼女が長野へ旅行に連れて行ってくれた。
Zfとの初めての遠出の旅となった。

そして何より、Zfは積極的に外に持ち出したくなるような、カメラらしい見た目をしている。その、「いかにも」な見た目は、AFレンズよりもMFレンズを着けてみたくなる。そういうわけで、常用レンズは今では専ら小ぶりMFレンズだ。

自分ピントを合わせるから、AF時に合焦しないストレスもなくなった。
手動でボディ側でレンズ焦点距離を設定すれば、強力なボディ内手ぶれ補正も効く。それを活用して、スローシャッターも、動画撮影も、手持ち問題ない程度にいけてしまう。
スタイルは懐かしく。でも機能は新しく、それらが自分の限界を補完をしてくれるから、使っていて心地が良い

Zf時代に逆行し、オールドレンズやマニュアルレンズを進んで使おうと思わせ、それを許してくれる稀有なカメラだ。国内のフルサイズのカメラでは、今の所唯一と言えるのではないだろうか。
既に手に程よく収まり、心地のいいこのカメラは、どこまでのポテンシャルを秘めているんだろう。
実は色んな所へZfと共にしているが、写真が多すぎて載せきれない。
設定画面を見ていると、まだまだ出来ることがたくさんありそうで、その全貌はまだまだ分からない。
旅の中で、日々の中で、もっとこのカメラのことを知っていけたらと思う。


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