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出産~退職までのこと②

仕事を辞めて翻訳をしよう、と思ってすぐに「翻訳者 なるには」検索しました。
・・・何の工夫もないですね。

地味な手段ですが、そこで多くの現役翻訳者の皆さんのブログなどを見つけ、以下のようなことを初めて学びました。

翻訳の学校やオンラインの講座で翻訳を学べる

そこで世の中には翻訳を教えてくれる学校やオンラインの講座があることを知りました。独学で翻訳者になられる方も多くいらっしゃるようですが、とにかく仕事を早く始めたかったので調べて出てきた翻訳のオンライン講座に申し込み、半年ほど勉強しました。

(翻訳の講座も大きな学校が運営しているところから個人がやっているものまであり、内容や値段も様々です。高額で質の悪い講座も残念ながらあるようですので、申し込まれる際は評判などを確認したほうがいいと思います)

産業翻訳という分野がある


また、翻訳といっても書籍や映画の字幕だけではなく、企業ウェブサイトやマニュアルの翻訳などを手掛ける産業翻訳と呼ばれる分野もあり、むしろ書籍や映画字幕の翻訳よりも産業翻訳を主戦場とする翻訳者さんのほうが多いことを知りました。

産業翻訳という分野は全く知りませんでしたが、考えてみればWindows や Mac なども含め、私たちが使っている製品の多くが海外からの輸入品ですよね。コンピューターだけでなく医薬品や食料品なども考えると、それなりに翻訳の需要も発生しそうだなと思いました。

よし産業翻訳者になろう。

・・・と若干目標の解像度が上がりました。

翻訳者ネットワーク「アメリア」

また、有料ではありましたが、経験がなくても応募できる求人情報がまとまっているという話を聞いたので翻訳者ネットワーク「アメリア」にも入会しました。求人だけでなく、現役翻訳者のコラムや定例トライアルという翻訳のテストもあるので、一度は入ってみてもいいのではないかなと思います。

この定例トライアルで好成績を収めると「クラウン会員」という称号をもらうことができます。クラウン会員限定の求人情報もあるのでそれを目指して勉強するのも良いかもしれません。

ちなみに私は翻訳者になる前に一度だけ定例トライアルを受けましたが、その時の評価は B でした。周りの方に聞くと、デビューした当時はBだった方が多いようなので、安定して B が取れるくらいの実力になったら実際に翻訳会社のトライアルを受けてみてもいいのかなと思います。

で、結局どうなった?

結果的には、オンラインの翻訳講座を修了したのちにアメリアで「未経験可」の求人が出ていた翻訳会社数社に履歴書などを送ってトライアルを受けさせてもらい、登録してもらえることになりました。退職を決めて半年後のことです。

・・・と言ってもすんなり全て合格したわけではなく、応募したものの返事すら来ず、「箸にも棒にもひっかからない」会社もありました。また、登録はしてもらえたものの、「翻訳は実力不足で任せられない。校閲やチェックなどの周辺作業であれば仕事をやれなくもない」という返事をもらったところもあります。

ただ、不思議なご縁に恵まれたのか、「翻訳は実力不足」とはっきり言われたこの翻訳会社さんには結果として大変お世話になり、最初から翻訳者として採用してもらった会社よりも翻訳の仕事をたくさんもらえることになりました。

今は社内通訳をしているためどの翻訳会社さんともお付き合いはありませんが、この会社のおかげで翻訳者としての第一歩が踏み出せたので特に感謝しています。

合格をもらうだいぶ前に勤め先に辞表を出していたので、どこも受からなかったらどうしようと思いましたが、退路を断ったことで集中して勉強できたのかなと思います。

振り返ると本当に準備不足かつ情報収集も不十分なまま、見切り発車で退職まで突っ走ってしまったので他の人には決しておすすめしません。

ただ自分の性格を考えると、あまりにも詳細まで調べすぎていたら「なんか大変そうだし、やっぱりやめてパフェでも食おう」と前に進まなかった気がするので、それはそれでよかったのかなと思います。。。(おすすめはしませんが!)


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