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腸チフスメアリー

新型コロナウイルスに対して、魔女狩りをしろと云う主張ではないことを始めにお断りをしておきます。国も個人も理性的な対応をすることで、被害が最小限にくい止められないかと云う主張です。

ウィキペディアで、「メアリー・マローン」で検索すると、タイトルの画像にヒット致します。
世界で初めて臨床報告されたチフス菌(Salmonella enterica serovar Typhi)の健康保菌者(発病はしないが病原体に感染している不顕性感染となり感染源となる人)の話しが書いてあります。ご興味があれば、どうぞ。

中国の公表値は、信頼しても良い。
さて、世界は、いま新型コロナウイルスで、戦々恐々としております。発生源が中国であることから、公表値の真偽に疑念を持たれる方が大勢見えるようですが、今回に限れば、初動の遅れこそあれ、かなり信頼を置いて良いと思われます。

2019年12月30日~2020年1月22日までの間に武漢空港から、各空港に入国した内訳を示します。

成田空港         9,080席
関西国際空港  6,272席
中部国際空港  2,656席
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合計               18,008席

この時期での国内での発症者数は、4名でした。
4,500人に1人の割合となります。
2018年4月2日時点で、武漢市の人口は、1089.29万人とされるので、1月22日時点での感染者の割合は、推定で2,400人となります。
1月27日時点で、中国公式発表数 2,744人 > 推定 2,400人と
若干、乖離していますが、空港のデータは、ほぼ1次感染のみと見なされるに対して、中国のデータは、2次感染も含んでいるはずです。
この時期に、中国に感染者何十万人もいると云う方が、見えましたが、誤りだったと思われます。

1月30日時点で、日本国内の感染者は、300人から100人くらいではないか?
Novel coronavirus 2019-nCoV: early estimation of epidemiological parameters and epidemic predictions
https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2020.01.23.20018549v1.full.pdf#search=%27Lancaster++Florida++Glasgow+virus%27
に依ると、発症しない事例や中国当局で捕捉出来ない数値を加味して、検出値は、5.1%としてしています。論文を読めば分かりますが、決して隠蔽を念頭においたものではありません。公表された値は、信頼に足るべきものとされています。その上で、5.1%と仮定しています。
そこから類推すると、日本国内での感染者は、14人(内武漢からの観光客10人、他4人)なので、14/0.051から4/0.051と計算すると、274~78人となります。

自発的検査と受け入れ態勢の確立が必要ではないでしょうか。
現時点での感染者は、武漢滞在経験者か武漢からの観光客との濃厚接触者に限られていますので、300人程度なら、自発的に保健所・病院等へ検査を申し出れば、半分以上の方が、判明するのではないでしょうか。ご自身のためでもあり、家族、地域の安全のために、是非、関係者の方は実行して貰いたいところです。いまなら、関係機関も対応可能ではないでしょうか。

因みに、論文の2月4日時点の予測では、中国全体としては、12,000人ほどが捕捉され、感染者は25万人の中位推計になるそうです。
現在、ほぼ予測値通りか、上回る勢いです。感染者の予測はとても困難としながらも、シミュレーション等で感度分析をし、下位推計15万、上位推計35万と云う数字となっております。

全くあり得ない計算ですが、1億3千万の人口が全て感染したとすると、
死亡者数は、
130,000,000×0.051×0.03=198,900人
要は、全く無策でいるとこの可能性は、ゼロではないと云うことです。

不安を煽るつもりは毛頭ありませんが、すでにnote内、comemo内にてご紹介されているほぼリアルタイム・モニタをわたしもリンクしておきます。
https://gisanddata.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/bda7594740fd40299423467b48e9ecf6

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