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1000日チャレンジ 644日目 英語でアメリカ史を読む「A Little History of the United States」(29. The Progressives)

ゴールまで356日

★BMI:24.3

◎James West Davidson著『A Little History of the United States』(Yale University Press; Reprint版 (2016/9/13))を読みながらアメリカ史を勉強する。
29. The Progressives
(要約)
コクシーを投獄した時の大統領グロバー・クリーブランドは、「 人民は愛国心を持って政府を支援すべきだが、政府の役割に人民の支援は含まれない」と語ったという。しかし、南部と西部の農民たちは、まずは農民共済組合を作り、農民たち同士で支援する仕組みを作り、1892年の不況の際に、人民党を結成する。彼らは、大手銀行の解体と鉄道の公有化を求めた。1896年の大統領選の頃には、人民党の勢いは増してきており、民主党は人民党からも支持される候補者を立てた。一方で、共和党の候補者ウイリアム・マッキンリーは、貧困者たちは、「ただで何かを手に入れるチャンス」を求めているだけだと主張し、中産階級からの支持も得て当選する。しかし、暴動は頻発するようになり社会不安は増していく。この頃、考え方が異なる者たちを分離しようという動きが増していく。黒人だけのプロ野球リーグや有色人種専用の水飲み場など、表向きは「分離すれども平等」としながら、実態は激しい不平等や暴力が行われていた。そのような中、現状に危機感をおぼえる人たちの中から「進歩派」と呼ばれる人々が台頭してくる。彼らは、貧困は罪ではなく、貧困に生まれるということは、生まれながらにして平等に反していると考えた。地方からは女性の権利を守るための運動もおきてきた。進歩派の市長の街では、公共サービスを行う会社を市が買い取り、不当に高い料金を請求したりしないようにしたり、ニューヨーク州では州知事のセオドア・ルーズベルトによって、独占企業となっていた電話会社への課税を強化するなどが進められた。ルーズベルトは1900年の大統領選で副大統領となる。翌年、マッッキンリー大統領が暗殺されると彼は大統領に就任する。そして、J・P・モルガンによる巨大企業体の解体を図る。さらに、彼は、「すべての国民から、できる限り最高の奉仕を引き出す」国家を望み、「富は国家の使用人であり、主人ではない」と強調した。

struggle;奮闘、闘争、fierce;激しい、ruined;台無しにされた、損なわれた、prosperity;繁栄、segregate;分離する、差別する、beaten;打ち負かされた、meanwhile;それと同時に、commonwealth;連邦

◎社会不安の解決策として、分離→差別が進んだことは、歴史の教訓として人類が記憶しておかなければならないことだろう。話は、いよいよ20世紀の入る。


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