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1000日チャレンジ 425日目『A Degree in a Book: Art History: Everything You Need to Know to Master the Subject - in One Book!』Day22 1848~1904年のフランス美術③モネ

ゴールまで575日

★BMI:24.3

★原著『A Degree in a Book: Art History: Everything You Need to Know to Master the Subject - in One Book!』(John Finlay著;Arcturus ;2020年)、日本語版『1冊で学位 芸術史~大学で学ぶ知識がこの1冊で身につく』(上野 正道監修;ニュートンプレス;2021年)を読みながら、英語で美術史を学んでいく。取り上げられている作品の中から、気になったもの、好きなものをピックアップして紹介していきたい。分厚い本なので、気長にゆっくり進めていく。

◎『印象、日の出』(19-20世紀フランスの画家 クロード・モネ(Claude Monet、1840 - 1926))が、1872年に描いた作品。マルモッタン・モネ美術館蔵。

Impression, soleil levant(マルモッタン・モネ美術館蔵)

彼らが”印象派”と呼ばれるようになったきっかけの作品。著者は、ここでは印象派の絵画の主題について論じている。すなわち、多くの美術史家が印象派によって、絵画における”主題”は無くなったのだとされていることを述べている。歴史的、文学的、宗教的な主題を扱うのではなく、外に出て、目の前のものをそのまま写すのでもなく、純真な印象を与えたものを描くのだと。しかし、近年では、印象派の画家たちも、当時の社会情勢を・社会環境を反映した人々の姿や風景を描いていることも指摘されていることを著者は同時に書き添えている。
この本では、この絵について、その技法の解説はなされていない。第一回印象派展に出品され、批評家から「描きかけの壁紙のほうがまし」といわれたこの作品。タッチは粗く、何が書かれているのか全体にかすんでいてよくわからない。時間の移ろいの中の一瞬の印象を切り取って描いたという感じの絵だ。著者の指摘のように、この絵でも、もやの原因は朝もやだけではなく、画面奥に立ち並ぶ煙突からのスモッグといった社会環境を彼は描いている。

irrelevant;重要でない、willingness;意欲、deem;考える、見なす、genre;ジャンル、quash;無効化する、alienate;疎遠にする、privileged;特権のある、unsettle;動揺させる
(原著 Chapter10 p.210-212)

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