見出し画像

1000日チャレンジ 929日目 「A LITTLE HISTORY OF SCIENCE」(若い読者のための科学史)CHAPTER 16 What Goes Up ...: Newton

ゴールまで72日

★BMI:22.9

「A LITTLE HISTORY OF SCIENCE」(Bynum, William著;Yale University Press;2012年)を原著で読み進める(全40章)

◎CHAPTER 16 What Goes Up ...: Newton
★主な内容
アイザック・ニュートン(1642-1727)の幼少期は恵まれたものではなかったが、ずば抜けて頭の良い子供だった。1661年にケンブリッジ大学のトリニティ・カレッジに入学すると、アリストテレスやプラトン、デカルトやボルトの著作を読むとともに自分自身でも多くの実験を行った。彼の才能が発揮されたのは数学であり、彼はそれを宇宙の理解に役立てることを考えた。1665年から翌年にかけての2年間に、彼はめざましい成果を上げる。その成果は、数学・光学・力学など多岐にわたっている。
ニュートンが最初の論文を王立協会に送った際の査読者となったのがフックだった。ニュートンはフックの指摘がことごとく気に入らず、王立協会に大会願いを提出したが、教会側はそれを無視した。ニュートンは大学で教授職を続けながら、錬金術にも興味を示したが、多くの発表はしていなかった。
天文学者エドモンド・ハレーが彼を訪ねて、物体の重力・引力に関する議論を交わしたのをきっかけに、彼は著作『プリンキピア』の執筆を始めた。この著作には3つの運動法則についての記述がある。第1の法則は、全ての物体は静止をしているか動き続けているかである(慣性の法則)というもの。第2の法則は、物体が動いている場合、外からの力がその方向を変えることができる(ニュートンの運動方程式)というもの。第3の法則は、全ての作用にはそれと等しい大きさの逆の作用が存在してる(作用反作用の法則)というもの。これらの法則は、惑星の運動から矢の軌跡まで、多くの観察結果を 説明できた。
この著作で時代の寵児となったニュートンは、人付き合いで問題の多かった 彼が、造幣局の長官という要職に就くことができた。ニュートンは科学者 として初めてナイトに叙せ られ、”サー・アイザック” となっ た。彼の最大の功績は、古代以来の懸案事項を、天上・地上にまたがる共通の法則によって、説明し解決したことにある。

★単語
stepfather
;義父・継父、meticulous;几帳面な、note-taker;メモ魔、exponent;主導者、incredibly;信じられないほどに、epidemic;伝染病、infinitesimal;微小な、conceivable;想定される、fluxion;流動、foremost;一番最初の、最高位の、alchemy;錬金術、theology;神学、disturbance;攪乱、reclusive;引きこもりがちな、counterfeiter;偽造者

※アイザック・ニュートン;「Isaac Newton;1642〜1727;光のスペクトル分析,万有引力の法則,微積分法の三大発見をしたイギリスの数学者・天文学者・物理学者。反射望遠鏡の発明,ニュートン環の発見や,光の粒子説を唱えてフックの波動説と対立し,微積分法の発見日のあと先をめぐってライプニッツと支持者同士が争ったのは有名。主著『プリンキピア』で運動の3法則,万有引力論などの力学体系を完成し,以後200年間,近代自然科学の範となった。またその力学的自然観は,啓蒙思想に大きな影響を与えた。(旺文社世界史事典 三訂版より引用)
※運動の法則;「物体の運動の様子を決める基本法則。普通はニュートンの運動の法則をいい,次の3法則にまとめられている。第一法則 (慣性の法則 ) では,力を受けない物体は静止または等速度運動をするとし,第二法則 (ニュートンの運動方程式 ) では,物体に力が働くと,力の向きに,力の大きさに比例した速度の変化 (加速度) を生じるとし,第三法則 (作用反作用の法則 ) では,2つの物体が互いに及ぼし合う作用と反作用は,大きさが等しく,逆向きで,2物体を結ぶ方向に働く,としている。この法則は質点の運動に関するものであるが,大きさをもつ物体の複雑な回転運動,流体の運動,弾性体の振動,熱現象もこの法則から導かれる。ニュートンの法則は数学的に整備されて,種々の力学原理の形で述べられてもいる。また,物体の速さが光の速さに近いほど大きくなると,運動の法則は少し変更を受けて,物体の運動は相対論的力学で論じられる。」(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典より引用)

◎ニュートンの進歩のカギは数学にあったということがよくわかった。人間的には問題があったようだが、それでも千年に一人の偉人だと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?