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1000日チャレンジ 423日目『A Degree in a Book: Art History: Everything You Need to Know to Master the Subject - in One Book!』Day20 1848~1904年のフランス美術①クールベ

ゴールまで577日

★BMI:24.3

★原著『A Degree in a Book: Art History: Everything You Need to Know to Master the Subject - in One Book!』(John Finlay著;Arcturus ;2020年)、日本語版『1冊で学位 芸術史~大学で学ぶ知識がこの1冊で身につく』(上野 正道監修;ニュートンプレス;2021年)を読みながら、英語で美術史を学んでいく。取り上げられている作品の中から、気になったもの、好きなものをピックアップして紹介していきたい。分厚い本なので、気長にゆっくり進めていく。

◎『石割人夫』(19世紀フランスの画家 ギュスターヴ・クールベ (Gustave Courbet、1819 - 1877))が1849年に描いた作品。戦災で焼失。

The Stone Breakers(焼失;パブリックドメインから引用)

19世紀後半のパリは大規模な都市計画による改造が行われた。そのような中で文学・美術の世界では、ありのままを表現しようとする写実主義が台頭する。その代表的な画家であるクールベの描いたこの作品は、都市建築によって新たに生み出された需要を満たすために増加していった新しい労働階級(石割人夫、くず拾い、芸人、娼婦など)の姿を写したものである。著者はこの作品が、工業化によって人々が農村部から離れていったフランスの新しい社会形成の複雑さをとらえていると指摘している。そして、写実主義は、ただありのままを描くというだけでなく、そのような対象を社会に提示する(存在を感じさせる)役割を果たそうとしていたとして、このような考え方が”写実主義”を”自然主義”とは別の方向に向かわせたとしている。
この絵で描かれた2人の男性、顔はよくわからない。左側はかなり若く(クールベの残した書簡によれは15歳くらい)、右側の男性は日に焼けている。2人とも手は黒く汚れ、衣服には破れや継ぎあてもあって、貧しい暮らしが垣間見える。

prostitute;娼婦、eke out;辛うじてやりくりしている、paving;敷石、reciprocal;相互の、ruminative;黙想的な、bourgeois;ブルジョアの、impart;分け与える、wielding;(武器を)ふるう、plebian;庶民の
(原著 Chapter10 p.204-205)

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