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1000日チャレンジ 852日目 宇都宮美術館「芸術家たちの南仏」②アンドレ・ドラン「マルティーグ」

ゴールまで176日

★BMI:23.6

★先日、宇都宮美術館で開催中の「芸術家たちの南仏」を観たので、記録として残しておきたい。

「芸術家たちの南仏」
◎概要
【会期】2023年7月2日[日]~ 9月24日[日]
【会場】宇都宮美術館
【主催】宇都宮美術館、下野新聞社
【企画協力】株式会社キュレイターズ
(以下、公式web siteより引用)
「暖かい日差しと豊かな自然、そして紺碧の地中海――。
南フランスに憧れ、一度はこの地でヴァカンスを過ごしてみたいという思いを抱いている人は少なくないでしょう。
 19世紀末以降、観光客の目的地として栄えていくなか、南仏の地は芸術家たちにとっても重要な場所となっていきました。太陽の輝きと豊かな自然、近代化の進む大都市の喧騒から離れた素朴な世界は、多くの芸術家たちを魅了しました。第二次世界大戦が勃発すると、「敵性外国人」として収容された芸術家たちや海外への亡命を求める者たちが、望むと望まざるとにかかわらずこの地に集まることもありました。戦後、何人もの芸術家が南仏にアトリエを構え、伝統的な技法を用いる職人たちとの協働の試みや、壁画や建築装飾などの大規模な制作が行われ、この時代を代表する作品の数々が生み出されました。
 本展では、30人におよぶ作家の作品や資料等およそ150点を通じて、19世紀末から20世紀にかけての南フランスにおけるモダン・アートの展開を紹介します。パリの喧騒から離れた穏やかな場所で交流し、協働し、競い合った芸術家たちの活動の痕跡をたどってみましょう。」

「マルティーグ」(アンドレ・ドラン;1907-08 年)(島根県立美術館蔵)

展覧会ポスター(宇都宮美術館前で撮影)

※アンドレ・ドラン;「フランス、シャトゥーに生まれる。1898年パリのカリエールの画塾で学び、マティスを知る。1900年ヴラマンクと出会い、共にシャトゥー派を形成する。1905年マティスとコリウールで合流して描いた作品をサロン・ドートンヌに出品し、彼らと共にフォーヴィスムの成立に中心的な役割を果たした。1906年ロンドンに滞在し、フォーヴィスムの頂点を成す作品群を制作した。同年夏レスタックで制作する。1907年のセザンヌ回顧展を機に、セザンヌの堅牢な画面構築に傾倒し、キュビスムの成立にも関与した。1920年代以降褐色を基調とした古典主義的な手法に回帰していった。シャンブルシーで没す。」(島根県立美術館web siteより引用)

★アンドレ・ドランはマティスとともにフォービズムの画家という知識だったが、この作品はキュビズムに近い画面構成になっている。セザンヌの影響を強く受けた後ということのよだが、確かに画面奥の港の描写など、セザンヌによく似ている。水面を青と白の幾何学的なブロック状のものを積み重ねていくように描いていて、キュビズムを予感させるような描き方だと思った。

展覧会パンフレット↓
http://u-moa.jp/exhibition/pdf/2023exhibition_lemidi_v2.pdf


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