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1000日チャレンジ 475日目 『ArtQuake: The Most Disruptive Works in Modern Art』(19)「UNTITLED ANTHROPOMETRY (ANT 100)」(Yves Klein)

ゴールまで525日

★BMI:24.1

Susie Hodge著/Frances Lincoln(2022年)『ArtQuake: The Most Disruptive Works in Modern Art』(電子書籍版)

(19)「UNTITLED ANTHROPOMETRY (ANT 100)」(Yves Klein);20世紀フランスの画家Yves Klein(イヴ・クライン)が1960年に描いた作品。(ハーシュホーン博物館蔵)

UNTITLED ANTHROPOMETRY (ANT 100)(ハーシュホーン博物館蔵)

materiality;物質性、emptiness;空虚、figurative;比喩的な
☆Anthropometry;人体測定学

◎イヴ・クラインは裸の女性を使ったパフォーマンスでこの作品を作った。使用した青色は、キリスト教において天国、永遠、真実を象徴する色である。クラインは自身で使用する深い青色をインターナショナル・クライン・ブルーとして特許登録までしている。音楽とともに裸の数人の女性にこの色の絵の具の上を転がるように指示をし、次に紙の上に、体を押し付けたり寝転がったりさせた。クラインは彼女らを生きた絵筆と呼び共同制作者として扱った。もはや絵筆で書くものだけがアートではないのだというメッセージであった。クラインは、この作品制作の2年後に34歳で亡くなっている。

◎レントゲン写真を思わせるような画面。青色がとても印象的だ。柔道で畳の上に跡が残ることをヒントにしたとか。パフォーマンスをともなって公開の場で作品を制作する先駆者の一人といえる。


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