1000日チャレンジ 430日目『A Degree in a Book: Art History: Everything You Need to Know to Master the Subject - in One Book!』Day23 モダニズムー1906～1936年のフランス美術①キュビズム

ゴールまで570日

★BMI：24.4

★原著『A Degree in a Book: Art History: Everything You Need to Know to Master the Subject - in One Book!』（John Finlay著；Arcturus ；2020年）、日本語版『1冊で学位 芸術史~大学で学ぶ知識がこの1冊で身につく』（上野 正道監修；ニュートンプレス；2021年）を読みながら、英語で美術史を学んでいく。取り上げられている作品の中から、気になったもの、好きなものをピックアップして紹介していきたい。分厚い本なので、気長にゆっくり進めていく。

◎『アヴィニョンの娘たち』（19-20世紀スペイン生れの画家 パブロ・ルイス・ピカソ（Pablo Ruiz Picasso、1881 - 1973））が1907年に描いた作品。ニューヨーク近代美術館蔵。

Les Demoiselles d'Avignon（ニューヨーク近代美術館蔵）

一般的にはこの「アヴィニョンの娘たち」はキュビズムの作品とはみなされていない。しかし、この作品がキュビズムへの扉を開いた突破口となった重要な作品とされている。右端の女性の胸や彫刻のように描かれたカーテンはキュビズムの多視点からの表現の片鱗が認められる。また女性の表情からは、オセアニアやアフリカの造形の影響も見られる。ピカソはセザンヌの「大水浴図」に強い影響を受けたといい、この絵の構図にもその影響が見受けられる。
解説書によっては、この絵をキュビズムの絵だとしているものも多い（この本では上述のようにキュビズムだとはしていないが）。縦長の人物のフォルムはエル・グレコを彷彿とさせるし、女性の顔はアフリカの仮面を思わせる。この作品は、西洋美術だけではなく、そのような他の文化からの影響を受けた初めての作品とも言えるのではないだろうか。

★nonetheless；それにもかかわらず、encompass；取り囲む、inconsistency；矛盾、appropriation；割り当て、solidity；堅実性、drapery；カーテン、prostitute；売春婦、bordello；（イタリア語）売春宿
（原著 Chapter11 p.228-229）