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1000日チャレンジ 573日目 英語でアメリカ史を読む「A Little History of the United States」(10. Enlightened and Awakened)

ゴールまで427日

★BMI:24.3

◎James West Davidson著『A Little History of the United States』(Yale University Press; Reprint版 (2016/9/13))を読みながらアメリカ史を勉強してみたい。
10. Enlightened and Awakened
(要約)
イギリスの植民地時代のアメリカで2つの運動が起きた。1つは「啓蒙運動」もう1つは「大覚醒」である。「啓蒙運動」について説明するために、著者はベンジャミン・フランクリンを紹介している。フランクリンはボストンの印刷工で兄の徒弟として働いていたが、やがて、そこを脱してフィラデルフィアに向かう。彼はそこで印刷屋を始めるとともに、秘密結社とよばれる社交クラブを作った。彼は教会を信じず、皆が当たり前と思うことを疑った。25歳の時には公共図書館をつくり、無料病院を開き、ボランティアの消防団を組織した。42歳の時には郵便局長となり公職に専念し、啓蒙思想の普及に尽力する。彼は、イギイスの哲学者ジョン・ロックの影響を受け、いかにして政治体制は実現するか、いかにして、教会と国家の関係は切り離されるべきか、宗教から自由になることがどうして重要なのかを考えた。
「大覚醒」については、ジョナサン・エドワーズとジョージ・ホットフィールドの活動を紹介している。エドワーズは聖職者でありキリスト教の「再生」を考えた。そして、宗教を信じない若者たちに強引にキリスト教を信仰させようとした。ホットフィールドはイギリス国教会の聖職者であったが、アメリカを訪れ多くの場所でたくさんの聴衆を集めて説教を行った。
啓蒙主義と大覚醒、両者の立場は異なっていた。前者は理論と科学で自然の神秘を解読しようとし、同じ思想や信仰が国の統合につながるとは考えていなかった。後者は無神論者を目覚めさせキリスト教に改宗させることができれば、他の改革も可能になると考えていた。この2つの運動は、その後のアメリカ人の生活にさまざまな影響を及ぼすことになる。
ベンジャミン・フランクリン; Benjamin Franklin 、1706~1790;アメリカ合衆国の政治家、外交官、著述家、物理学者、気象学者。印刷業で成功を収めた後、政界に進出しアメリカ独立に多大な貢献をした。また、凧を用いた実験で、雷が電気であることを明らかにしたことでも知られている。
ジョージ・ホットフィールド;George Whitefield、1714~1770;18世紀イギリスと植民地時代アメリカに大きな影響を与えたキリスト教の伝道者、イングランド国教会の牧師、説教者、メソジスト信仰復興 の指導者。

enlightened;啓蒙された、rowdy;乱暴な、deist;理神論者、get a glimpse;ちらっと見る、垣間見る、awakening;覚醒、preaching;説教、secular;宗教的でない、prophesy;予言する、distrust;信用しない
the Enlightenment philosopher;啓蒙主義者
The Great Awakenings;大覚醒

◎この章は初期のアメリカでの宗教運動についての解説。名前は聞いたことのあった啓蒙主義と大覚醒について何となく理解することはできたかな。ベンジャミン・フランクリンは科学者のイメージだった。アメリカで何度も彼の銅像を見ていたが、政治家としての偉大さが尊敬されていることがよくわかった。


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