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1000日チャレンジ 659日目 ポーラ美術館「部屋のみる夢 ― ボナールからティルマンス、現代の作家まで」②ヴィルヘルム・ハマスホイ

ゴールまで341日

★BMI:24.2

◎先日、箱根のポーラ美術館で開催中の「部屋のみる夢 ― ボナールからティルマンス、現代の作家まで」展を観覧したので、記録の残しておきたい。
会期:2023年1月28日(土)~ 2023年7月2日(日)
会場:ポーラ美術館 展示室1, 3
主催:公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館
出品作家:ベルト・モリゾ、ヴィルヘルム・ハマスホイ、ピエール・ボナール、エドゥアール・ヴュイヤール、アンリ・マティス、草間彌生、ヴォルフガング・ティルマンス、髙田安規子・政子、佐藤翠+守山友一朗

(以下、美術館公式siteから引用)
「パンデミック以降、私たちの生活様式は大きく変化しました。移動が制限された状況で誰もが多くの時間を過ごしたのが、「部屋」という空間です。安心をもたらす室内での生活は、外の世界からの隔絶がゆえに閉塞感と隣り合わせのものでした。他方、閉じられた空間で紡がれた親しい人たちやかけがえのないものとの関係は、日常を生き抜くためだけではなく、変化の乏しい生活に彩りを添えるのに、欠かせないものであったと言えるでしょう。
本展覧会では、19世紀から現代に至るまでの、部屋にまつわる表現に特徴のある作家を取り上げ、この小さな世界のなかで織りなされる親密な記憶や夢想のありようを、あらためて見つめ直します。個性にあふれた作家たちによる多彩な室内の表現は、ステイホームの経験を通じて静かに変容した私たちの心のなかで、新たな像を結び始めるでしょう。」

◎ヴィルヘルム・ハマスホイ;Vilhelm Hammershøi,Da-Vilhelm Hammershøi;1864年5月15日–1916年2月13日;デンマーク出身の画家。

★2008年に国立西洋美術館で開催された回顧展で初めて知った画家。静謐な画面とどこか不思議な構図に魅了された。それほど多くの作品に出会う機会はないが、今回の2つの作品ともに、画家の代表的な構図だ。

◎ヴィルヘルム・ハマスホイ「陽光の中で読書する女性、ストランゲーゼ30番地」

陽光の中で読書する女性、ストランゲーゼ30番地

★白と黒で構成された室内に、陽光が射している。寡黙な女性が極端に整頓された室内で静かに本を読んでいる。この画家の作品は描かれるモチーフに何かしら不思議なところがある、いや、そう思って観るからそう見えてくるのかもしれないのだが。この絵でも、女性の座っている椅子の前脚はどうなっているのだろう?

◎ヴィルヘルム・ハマスホイ「ピアノを弾く妻イーダのいる室内」

ピアノを弾く妻イーダのいる室内(国立西洋美術館蔵)

★画家の自宅。向かって左側にまだがあるのだろうか光が射しこんできている。壁や床、テーブル、扉が陽光に照らされて淡く輝く様子が、美しく描かれていて素晴らしい。この絵では、奥の女性の頭上にかかっている絵は何が描かれているのか?判然としない。(上の写真はiPhone側のセンサーの色が反射してしまって緑色の点があるが、作品にはないもの。ごめんなさい。)


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