1000日チャレンジ 434日目『A Degree in a Book: Art History: Everything You Need to Know to Master the Subject - in One Book!』Day27 モダニズムー1906~1936年のフランス美術④サルバドール・ダリ
ゴールまで566日
★BMI:24.1
★原著『A Degree in a Book: Art History: Everything You Need to Know to Master the Subject - in One Book!』(John Finlay著;Arcturus ;2020年)、日本語版『1冊で学位 芸術史~大学で学ぶ知識がこの1冊で身につく』(上野 正道監修;ニュートンプレス;2021年)を読みながら、英語で美術史を学んでいく。取り上げられている作品の中から、気になったもの、好きなものをピックアップして紹介していきたい。分厚い本なので、気長にゆっくり進めていく。
◎『記憶の固執』20世紀スペイン生れの画家 サルバドール・ダリ(Salvador Dalí、初代ダリ・デ・プブル侯爵 Marqués de Dalí de Púbol (es)、1904年 - 1989)が1931年に描いた作品。ニューヨーク近代美術館蔵。
ダリは1929年の映画「アンダルシアの犬」で一躍シュルレアリスムの舞台に登場し、様々な奇行で世間を騒がしながら、映画や絵画の世界で活躍した。この絵でダリは時間と空間、硬さと柔らかさという概念の表現に取り組んだと著者は評価している。
ダリは瞑想状態のままこの絵を描いたと言います。シュルレアリスムでの「自動」ということなのでしょう。ただ、溶けた時計というコンセプトをもってこの絵を描いていたと考えれれ、彼自身の発言がどこまで本当なのかは定かではない。かなり計算された構図のように私には思える。彼自身、様々なコンプレックスを抱えていたといわれ、そのような深層心理が表出した作品であることは間違いないと思う。猪苗代にある諸橋近代美術館でダリの絵をまとめて見たことがあるが、奇行など、彼のスキャンダラスな物語とは別に、圧倒的な描写力に驚いた記憶がある。
★hallucinatory;幻覚を起こさせる、eerie;不気味な、crawling;うようよしている
(原著 Chapter11 p.241-242)
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