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1000日チャレンジ 690日目 三菱一号館美術館「芳幾・芳年―国芳門下の2大ライバル」①落合芳幾

ゴールまで310日

★BMI:24.7

◎先日、三菱一号館美術館で開催中の「芳幾・芳年―国芳門下の2大ライバル」展を観たので記録に残しておきたい。

三菱一号館美術館

◎開催概要
【会期】2023年2月25日(土) 〜 4月9日(日)
【会場】三菱一号館美術館
【主催】三菱一号館美術館、毎日新聞社
【協賛】DNP大日本印刷
【特別協力】浅井コレクション
★(以下、オフィシャルサイトから転載)
「落合芳幾と月岡芳年は、江戸後期を代表する浮世絵師、歌川国芳の門下でともに腕を磨き、慶応2-3(1866-67)年には、幕末の風潮を反映した残酷な血みどろ絵を共作しています。良きライバルとして当時は人気を二分した両人ですが、芳幾はその後発起人として関わった「東京日日新聞」(毎日新聞の前身)の新聞錦絵を描くようになります。一方の芳年は、国芳から継承した武者絵を展開し、歴史的主題の浮世絵を開拓しました。人生半ばの30代で明治維新を迎えた二人は、最後の浮世絵師と呼ばれる世代です。浮世絵衰退の時代にあらがうべく、彼らがどのように闘ったのかを、浅井コレクションをはじめとする貴重な個人コレクションを中心に振り返ります。」

落合芳幾『東京日日新聞開刊予告』(明治7年8月以前;毎日新聞社新屋文庫蔵)

東京日日新聞開刊予告

★芳幾は、当時、東京では初めての日刊紙となる『東京日日新聞』の創刊(明治5年;1872)に参加すした。彼は、新聞記事の内容を錦絵化して出版した新聞錦絵を作った。その「東京日日新聞大錦」とても人気があったらしい。本展では、そのシリーズから数点が展示されていた。上記は刊行予告のビラのようなものか。可愛いらしいエンジェルも日本髪で楽しい。デザインとしてのセンスも素晴らしい。

落合芳幾『東京日日新聞千三十六号』(明治8年8月;毎日新聞社新屋文庫蔵)

東京日日新聞千三十六号

★こちらは、「信州飯田の79歳の男が近所に住む67歳の女と恋仲となり、男の65歳の女房が激怒して、2人で逃げ出したのだが、女が途中で卒中で倒れた」という記事。今は、写真が記事と一緒に掲載されているが、この新聞錦絵というのは、新聞より想像力を掻き立てられるので、返って生々しさもあり、逆に読者によく伝わったのではないかとも思った。



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