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1000日チャレンジ 931日目 「A LITTLE HISTORY OF SCIENCE」(若い読者のための科学史)CHAPTER 18 The Clockwork Universe

ゴールまで69日

★BMI:23.0

「A LITTLE HISTORY OF SCIENCE」(Bynum, William著;Yale University Press;2012年)を原著で読み進める(全40章)

◎CHAPTER 18 The Clockwork Universe
★主な内容
1727年にニュートンが亡くなっていこうも、彼は偉大な人物であり続けた。それはニュートン革命とも称される現象で、その影響は科学界にとどまらなかった。ヨーロッパ各地には、それぞれの科学的伝統が残っていたが、やがてニュートンへの信奉が拡がっていく。文学者のヴォルテール(1694-1778)はニュートンの思想をフランス語でまとめて出版した。この本はヨーロッパ中で読まれ、彼の思想が、様々な自然現象をどのように説明するかを一般の人にまで広めることに貢献した。
彼の業績をさらに発展させた3つの例をあげる。1つ目は潮の満ち引き。スイスの医師、ダニエル・ベルヌーイ(1700-1782)は 1704年に潮の干満に関する詳細な分析を公表し、潮の干満には、地球と月だけではなく太陽の引力も関係していることを示した。ニュートンは地球が完全な球体ではないことを、地球の場所によって振り子の振れ幅が異なることから、予言した。フランス王ルイ15世は実際に、観測隊を各地に派遣して測定を命じる。そして、その結果は、ニュートンの予測通りであった。
ウィリアム・ハー シェル(1738-1822)は、1781年に新しい惑星(天王星)を発見する。その発見によって、国王から世界最大の望遠鏡の製作を許され、さらに宇宙観測を続けた。やがてハーシェルは地球の属する銀河系が 宇宙で唯一の銀河ではないことに 気づく。さらに彼は二重星の動きを観測して、ニュートンの提唱した万有引力が、遠い宇宙でも応用できることを示した。フランス 人のピエール・シモン・ド・ラプラス(1749-1827)は、太陽系が大爆発から誕生したという仮説を立てた。さらに、彼はニュートンの運動法則によれば、宇宙に存在する全ての粒子の位置を把握できれば、宇宙全体の動きを予測することができると考えた。

★単語
discipline
;規律、統制、sizeable;かなりの、squabble;つまらない口論、reputation;評判、advocate;主張する、criticize;批判する、trajectory;軌道、tide;潮の満ち引き、pendulum;振り子、expedition;遠征、refugee;難民者、accurate;正確な、predict;予測する

★フレーズ
to and fro
;行ったり来たり、law of gravity;重力の法則、well-made;うまく作られた

※ヴォルテール;「Voltaire;1694~1778;フランスの小説家・啓蒙思想家。本名、フランソワ=マリ=アルーエ(François-Marie Arouet)。百科全書派の一人で、理性と自由を掲げて専制政治と教会を批判、狂信や不正裁判と激しく闘った。著「哲学書簡」、論文集「哲学辞典」、小説「カンディード」など。」(小学館デジタル大辞泉より引用)
※ピエール・シモン・ド・ラプラス;「Pierre Simon Laplace;1749~1827;フランスの天文学者,数学者。宇宙の成立を科学の法則から説明しようと試み,カントの唱えた星雲説を発展させ,宇宙進化論を説いた。数学にも業績を残した。」(山川 世界史小辞典 改訂新版より引用)

ヴォルテール以外は知らない人ばかりだった。ニュートンの影響力の大きさには驚かされる。


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