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1000日チャレンジ 405日目『A Degree in a Book: Art History: Everything You Need to Know to Master the Subject - in One Book!』Day8 17世紀スペイン美術の黄金時代③フランシスコ・デ・スルバラン

ゴールまで595日

★BMI:24.3

★原著『A Degree in a Book: Art History: Everything You Need to Know to Master the Subject - in One Book!』(John Finlay著;Arcturus ;2020年)、日本語版『1冊で学位 芸術史~大学で学ぶ知識がこの1冊で身につく』(上野 正道監修;ニュートンプレス;2021年)を読みながら、英語で美術史を学んでいく。取り上げられている作品の中から、気になったもの、好きなものをピックアップして紹介していきたい。分厚い本なので、気長にゆっくり進めていく。

◎『レモン、オレンジ、バラのある静物』(17世紀スペインの画家 フランシスコ・デ・スルバラン(Francisco de Zurbarán, 1598 - 1664)が年に描いた作品;ノートン・サイモン美術館蔵)

Still Life with Lemons, Oranges and a Rose(ノートン・サイモン美術館蔵)

静物画に道徳的な教訓を込めるのはスペイン静物画(ボデゴン)の特徴である。この絵では、3つの静物は、キリスト教の三位一体、オレンジ・レモンは天国の果物、コップの中の水は秘跡、バラは聖母マリアを表現しているとされている。

暗い画面の中に3つのオブジェが浮かび上がるように描かれており、カラヴァッジョの影響を受けたとされるセビリア派のバロック絵画の特徴を示した絵である。レモンやオレンジの皮の質感の表現は素晴らしい。今、この絵を観ても神秘性や信仰心を呼び起こすことは無いように思うが、当時の知識人には、こういう暗示的なもので神の存在を示すことやそれを理解することが、ある種のステータスだったのかもしれないと思った。

quintessential;典型的な、genre;分野、ジャンル、erudite;博識な(having or showing great knowledge that is gained from academic study)、cornucopia;宝庫(something that is or contains a large supply of good things)、rhetoric;レトリック(修辞学;ことばを巧みに用いて美しく効果的に表現すること)(speech or writing that is intended to influence people, but that is not completely honest or sincere)
(原著Chapter6 p.124-125)

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