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1000日チャレンジ 584日目 英語でアメリカ史を読む「A Little History of the United States」(19. Burned Over)

ゴールまで416日

★BMI:24.2

◎James West Davidson著『A Little History of the United States』(Yale University Press; Reprint版 (2016/9/13))を読みながらアメリカ史を勉強してみたい。
19. Burned Over
(要約)
19世紀の初めアメリカでは様々な宗教活動が起きていた。ジョセフ・スミスとその信奉者によるモルモン教もその一つだった。この時期には、第2次の宗教的覚醒運動も拡がり、聖書の予言通り千年にわたって反映する「千年王国」の時代を迎えるのだという思想や、禁酒運動なども広まっていた。奴隷解放運動もウィリアム・ロイド・ガリソンによって新たな局面に導かれていた。彼は徐々に奴隷を解放してアフリカに返すというような北部人の考えではなく、すぐに実行すべきだと訴えた。一方、そういう奴隷解放論者たちでさえ、女性を運動に加えることを拒否するような時代でもあった。エリザベス・キャディ・スタントンは独立宣言に似せて書いた「感情宣言」で男性が女性に行っている侵害行為を列挙し、投票権を求めた。

just do it;行動あるのみ、proclaim;宣言する、preacher;説教者、splinter;ばらばらにする、crack-brained;気のふれた、plod;こつこつ働く、obedience;服従、crusader;活動家、consume;消費する、tragic;悲劇的な、bring ridicule;冷笑を招く
millennium;「キリスト教で、キリストが再臨してこの世を統治するという1000年間。至福千年。千年王国。」(精選版日本国語大辞典より引用)
the Burned-Over District;焼き尽くされた地域;19世紀初めのニューヨーク州中部から西部の地域。宗教の復活を目指す運動によって、様々な社会運動が盛んになった。
Declaration of Sentiments;感情宣言(所感の宣言);エリザベス・キャディ・スタントン(Elizabeth Cady Stanton 1815年11月12日-1902年10月26日)が示した宣言。アメリカ初の女性の参政権運動の先鞭をつけた。

◎アメリカにおける入植以来の宗教的な側面についての解説の章となった。理想の社会を求めた移住者たちの子孫は、代が代わっても理想の「千年王国」の時代の到来を信じ、そのことと奴隷解放運動とは関わり合いがあったということを初めて知った。また、女性の権利獲得の長い歴史もこの頃に始まっていたことも学ぶことができた。


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