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1000日チャレンジ 648日目 英語でアメリカ史を読む「A Little History of the United States」(32. A New Deal)

ゴールまで352日

★BMI:24.2

◎James West Davidson著『A Little History of the United States』(Yale University Press; Reprint版 (2016/9/13))を読みながらアメリカ史を勉強する。
32. A New Deal
(要約)
1929年10月24日と29日にニューヨーク証券取引所で起きた大暴落は、暗黒の木曜日、暗黒の火曜日として知られることになった。株式市場の下落は、需要の縮小と雇用の悪化を引き起こし、失業者は1932年末までに1,300万人が失業した。また、銀行の信用も失墜し、連鎖的に5,000もの銀行が倒産に追い込まれた。一方、農民たちは大規模な砂嵐に見舞われ300万人を超える人々が農場を放棄してオクラホマからカリフォルニアに向かった。この大恐慌に際して、時の大統領・フーヴァーは、減税とフーヴァーダムの建設による雇用の確保という施策をうった。しかし、状況の改善は進まず、1932年の選挙で大敗をする。代わって、大統領になったのが、フランクリン・ルーズベルトである。彼は楽天主義者で、遠い親戚であるテディ・ルーズベルトの政策に倣って、アメリカ国民のためのニューディールを約束した。ルーズベルトはいったん全銀行を休業とし、緊急の立法で、健全な銀行は再開させ、不安定な銀行には支援をし、潰れそうな銀行は破綻させた。これにより、人々の信用は回復し、落ち着きを取り戻す。ニューディールの主な政策は、貧困の緩和、経済の回復、大恐慌を生み出したシステムの改革であった。まず、彼は大規模な公共事業を行って雇用を確保した。また、その公共事業の中にはテネシー川流域の治水事業も含まれ、穀物の安定増産につながった。システム改革については、労働者を支援する社会保険制度は、セーフティネットとして機能することになった。彼は1936年の大統領選で圧倒的な大差で処理して再選され、4期目までつとめることになる。ルーズベルトの政策で特筆すべきは、政府は責任をもって行動し、困難な時代に経済的保証をもたらさなければならないことを示したことであろう。

confidence;信頼、flutter;混乱、plunge;下落、roaring;狂騒の、afford;余裕がある、sure-fire;確実な、commonsense;常識的な、良識の、paralyzed;麻痺した、tirelessly;休むことなく、辛抱強く、swear;誓う、collapsed;破綻した、proclaim;宣言する、jaunty;軽快な、陽気な、whirlwind;旋風、混乱、waterway;運河、水路、timber;木材、prevent;防ぐ、bitterly;激しく、inadequate;不十分な
now and then;ときどき(from time to time; occasionally)
cut back;節約する(to reduce something)
the Roaring Twenties;狂騒の20年代;the years from 1920 to 1929, considered as a time when people were confident and cheerful

◎それまで経験したことのない大恐慌からの復活のために、小さな政府を志向してきた米国がフランクリン・ルーズベルトによって、政策の大転換を図って、ニューディールの名のもとに政府の積極的な関与を行ったことが、よくわかった。リンカーン、ワシントンに次いで人気のある(あるいは評価の高い)大統領である理由もわかったような気がする。


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