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1000日チャレンジ 379日目 美術で英語を学ぶ『Great Paintings Explained』(Christopher P Jones)(5)"Danaë and the Shower of Gold "(Orazio Gentileschi)

ゴールまで621日

★BMI:24.3

★『Great Paintings Explained: Learn to read paintings through some of art's most famous works (Looking at Art)』(Christopher P Jones著;Thinksheet;2021)を読んで英語と美術のお勉強をしていく。この本は、美術史家であり小説家でもあるChristopher P Jonesさんの美術の見方入門的なシリーズの第2弾。先日まで読んでいた『How to Read Paintings』の続編で、コンセプトは同様。こちらも未だ日本語翻訳版はでていない。1枚の絵を題材として何を読み解いていくのか?どう説明するのか?というテーマで15枚の名画について記されている。今度も1日1枚のペースで英文を読みながら、名画の鑑賞も楽しんでいきたい。著作権に配慮しつつ、勉強のメモを残していく。

(5)『ダナエと金のシャワー』;16-17世紀バロック期イタリアの画家 オラツィオ・ジェンティレスキ(Orazio Lomi Gentileschi、 1563 - 1639)が1623年に描いた作品。

Danaë and the Shower of Gold(J・ポール・ゲティ美術館蔵)

描かれている女性=ダナエは、ギリシャ神話で、アルゴス王アクリシオスの娘。父により青銅の部屋に閉じ込められたが、黄金の雨となって流れ入ったゼウスと交わり、英雄ペルセウスを産んだ。このことから、聖母マリアの処女受胎を予感させる話として扱われる一方で、黄金が金貨としてとらえられ、金のために純潔を売った女というイメージでも中世以降は取り扱われている。この絵においては、ダナエと金貨の間に距離があること、ダナエの表情がクールに描かれていることで、エロチックな印象と純潔性の美しさが良い均衡を保っているとChristopher P Jonesは指摘している。また、構図ではダナエの右手とキューピッド、ベッドで三角を作り調和を示していること、寝具の質感などに卓越した描写力を認めている。
オラツィオ・ジェンティレスキは、今回、初めて知った画家である。カラヴァッジョと直接交流があり、作風にも大きな影響があったという。Christopher P Jonesが指摘しているように、官能的というよりもゼウスを迎える愛の悦びが表現された絵だと思う。この逸話自体は、性的暴力被害者ともとらえられ、時代や画家によって、その解釈は異なり、同じ”ダナエ”という主題を描いた作品でも印象はさまざまである。

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