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1000日チャレンジ 431日目『A Degree in a Book: Art History: Everything You Need to Know to Master the Subject - in One Book!』Day24 モダニズムー1906~1936年のフランス美術②フォーヴィズム

ゴールまで569日

★BMI:24.3

★原著『A Degree in a Book: Art History: Everything You Need to Know to Master the Subject - in One Book!』(John Finlay著;Arcturus ;2020年)、日本語版『1冊で学位 芸術史~大学で学ぶ知識がこの1冊で身につく』(上野 正道監修;ニュートンプレス;2021年)を読みながら、英語で美術史を学んでいく。取り上げられている作品の中から、気になったもの、好きなものをピックアップして紹介していきたい。分厚い本なので、気長にゆっくり進めていく。

◎『生きる歓び』(19-20世紀フランスの画家 アンリ・マティス(Henri Matisse、1869 - 1954))が1906年に描いた作品。バーンズ・コレクション。

Le Bonheur de vivre, also called The Joy of Life(バーンズ・コレクション)

1906年のアンデパンダン展に出品された作品。前年(1905年)のサロン・ドートンヌで、強烈な色彩と激しいタッチの絵画が展示されている一室があり、それらを美術批評家ルイ・ボークセルが、「野獣(フォーヴ)」と形容したことが、フォービズムという通称の由来となった。マティスは19世紀の印象派の画家たちが奨励したような色彩論ではなく、自分自身が感じた色で表現をしようとした。フォービズムという運動自体は数年で終わることになる。
マティスは前年のサロン・ドートンヌでの評価への反応として、この絵を出品したと言うが、この絵もまた多くの画家や批評家からは非難を受けたらしい。色彩をものから独立させて描く手法は、セザンヌの試みを発展させたものとみることができる。人物は平面的で自由に配置されているが、その他の要素はかなり抽象的と言える。ピカソはこの絵をみて「アヴィニヨンの娘たち」を描いたともいわれている。画面中央で輪になって踊る女性のモチーフはやがて、マティスの「ダンス」シリーズで独立した素材となっていく。

vanguard;前衛、definitive;明確な、authenticity;信頼性、真正性、sojourn;滞在、painterly;絵画的な、strewn;ばらまかれた、opposed;対立した、audacious;大胆な、hoax;悪ふざけ
(原著 Chapter11 p.230-231)

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