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1000日チャレンジ 639日目 英語でアメリカ史を読む「A Little History of the United States」(24. The Next Big Thing)

ゴールまで361日

★BMI:24.3

◎James West Davidson著『A Little History of the United States』(Yale University Press; Reprint版 (2016/9/13))を読みながらアメリカ史を勉強するシリーズを後半24章から再開する。

24. The Next Big Thing
(要約)
南北戦争後のアメリカは好景気に沸く。19世紀後半、製鉄所では、毎日200トンものスチールレールの生産が行われ、鉄道会社は争うように路線を伸ばした。小規模な鉄道会社がそれぞれに路線を敷いたため、レール幅は少なくとも6種類になり、路線の連結の課題となっていた。1886年にレール幅の統一が始まり、政府の資金援助で、ユニオン・パシフィックとセントラル・パシフィックの両鉄道会社が大陸横断鉄道の建設を始める。ユニオン社は労働力として、多くの南北戦争退役軍人とアイルランドからの新規移民を、カリフォルニアではセントラル者が主に中国人移民を雇い入れて、鉄道路線の建設を行った。1869年にはユタ州のプロモントリーポイントで両社の路線がつながった。東西の長い鉄道路線で運行を管理する際に問題となったのが、標準時だった。各地でそれぞれに時刻が設定されていて、管理が複雑だったため、国を4つの地域に分けて新たな標準時が設定された。このような産業の発展は、様々な発明で支えられていた。エジソンによる電線を使った通信、蓄音機、電球、ベルによる音声通信などである。鉄道会社の間では激しい競争が起き、値下げ合戦の末に多くの会社が倒産する。石油業のロックフェラーは同業を次々と買収し、一時は90%のシェアにまでなる成功をおさめた。一方、鉄鋼業では新しい技術で参入したカーネギーが、関連する産業を統合する形で競争を抑制して成功する。企業間の競争や買収には、多くの資金が必要となり、銀行家が成功を収めるようになる。J・P・モルガンは鉄鋼、鉄道を一気に手中に収めた。

locomotive;機関車、gravel;砂利、小石、changeover;変更、転換、nudge;動かす、近づく、step in;介入する、contribute;貢献する、寄与する、phonograph;蓄音機、petroleum;石油、bankrupt;破産させる、monopoly;独占、common folk;一般庶民

◎南北戦争後の米国の急速な発展に鉄道が大きく寄与していたことがよくわかった。そして、その鉄道をめぐって、多くの起業家や発明家が富を拡大していったこともよくわかった。

★少し前に中断していたアメリカ史の本の後半を読み進めていく。
前回のシリーズ最後の回はこちら↓


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