1000日チャレンジ 638日目 ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション「瞳に映るファンファーレ 浜口陽三の銅版画と川瀬巴水をはじめとした新版画」展
ゴールまで362日
★BMI:24.3
★先日、東京・人形町のミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションで開催中の「瞳に映るファンファーレ 浜口陽三の銅版画と川瀬巴水をはじめとした新版画」展を観てきた。印象に残った作品などを紹介したい。
会期;2022年10月29日~1月29日
会場;ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション
主催;ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション
(以下、公式web siteから引用)
「浜口陽三は、20世紀を代表する銅版画家の一人です。銅版画の技法カラーメゾチントを開拓し、世界的に活躍しました。本展では浜口陽三の銅版画とともに収蔵品から風景を中心とした「新版画」30点を紹介します。版画は描いただけでは完成しません。描く、彫る、刷るという工程を重ね、長い時間をかけて1つの作品を生み出します。手仕事から生まれた端正な作品は、静かな調和をたたえ、音楽を聴いた後のように、気持ちを楽しませてくれます。作品が謳いあげる、何気ない風景の中の一場面や日常は、普段私たちが見過ごしてしまう隠れた美しさを気づかせてくれるかもしれません。うけとめるように絵の前に立てば、感動に満ちた世界のはじまりを告げる音が聴こえてくることでしょう。深く澄んだ銅版画と、典雅な木版画の饗宴です。いつまでも続く作品の余情をご堪能ください。」
◎美術館について;
Musée Hamaguchi Yozo: Yamasa Collection;浜口陽三の作品を収蔵・展示する美術館として、1998年11月にヤマサ醤油株式会社が開設したもの。東京・中央区日本橋の水天宮近く。
◎浜口陽三について;
浜口陽三(1909年4月5日 - 2000年12月25日)はヤマサ醤油第10代目社長濱口儀兵衛の三男として和歌山で生まれた。浜口陽三は、銅版画の一種であるメゾチントという技法を復活させ、その開拓者とよばれるようになる。妻は版画家の南桂子。
★ずっと存在は知っていたので、なかなか訪問することができなかった美術館。最近、テレビ番組で紹介されていたのを観たのがきっかけで、やっと訪問することができた。浜口陽三の作品は、けして大きなものではないが、じっと見ていたくなるような、奥深い色彩が素晴らしかった。メゾチントという技法は、とてつもなく手なのかかる技法なのだが、それでカラー刷りを実現させており、一つの作品に費やす時間はどのくらいだったのだろうと思う。浜口のメゾチント技法による作品は、色毎の版を作るという意味で、浮世絵に似たもの。あわせて展示されていた川瀬巴水らによる”新版画”の作品も状態の良い発色の美しい作品が多く、楽しむことができた。
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