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1000日チャレンジ 485日目 『ArtQuake: The Most Disruptive Works in Modern Art』(22)「BRILLO BOXES」(Andy Warhol)

ゴールまで515日

★BMI:24.2

Susie Hodge著/Frances Lincoln(2022年)『ArtQuake: The Most Disruptive Works in Modern Art』(電子書籍版)

(21)「BRILLO BOXES」(Andy Warhol);20世紀アメリカの画家アンディ・ウォーホルが1964年に制作した作品(カナダ国立美術館蔵)

(カナダ国立美術館の作品サイトへのリンク↓(画像なし)https://www.gallery.ca/collection/artwork/brillo-soap-pads-boxes

ルートヴィッヒ美術館展に出品されていた同じ作品(画像あり)https://museum-ludwig.kulturelles-erbe-koeln.de/documents/obj/05020853

struggle;奮闘する、incomprehension;理解不能、irreverence;不遜な行動、contemporary art;現代美術、repetition;繰り返し、fascinating;魅力的な、distinctive;特徴的な

◎第2次大戦後、アメリカでは大量生産の商品と大衆娯楽が急速に伸びて、アート界にも商業文化のモチーフを取り入れた作品がニューヨークを中心に制作されるようになる。アンディ・ウォーホルは、そのような中でも最も成功した人。彼は、商業イラストレーターとして成功をし、1962年に初めてキャンベルのスープ缶を発表してポップアート界に入った。始めは手書きしていたが、やがてシルクスクリーンでイメージを複製するようになった。この作品も石鹸箱の商品パッケージの複製であり、日常品を模したものである。また彼は同じ作品を複製したことから、これをアートと呼んでよいのかという議論が巻き起こることになった。

◎これもちょうどルートヴィッヒ美術館展に出品されていて、現物を見ることができた。ここまで来てしまうと、”アート”は作品を作る作業ではなく、アイデアを生み出すことと、それをどのような形で見せるかということに移っていかざるを得ないということなのだろう。しかし、そういうコンセプトは何も現代アメリカで生まれたわけでもなく、例えば、千利休が茶室に庭にあった椿の花を一輪置いた、というようなものも同根のような気がする。

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