だってがんばったもん
わたしが息子を出産したのは、25年前。
陣痛が始まってから息子と対面するまで12時間ほどかかり、よっぽどお母さんのお腹の中が居心地よかったんやなと助産師さんに言われてました、息子よ。
おかげさまでわたしは途中で何度も睡魔に襲われ、寝たら死ぬ!と立ち合ってくれた母から雪山で遭難したときにしか使えないはずのフレーズを何度も言われたことを覚えております。
先日、半年ほど前に出産した友人と赤ちゃんに会ってきました。
彼女は産むまで24時間がんばったらしく、わたしの倍か…と頭がクラクラしてしまいました。
出産した友人にお祝いを買うとき、わたしは赤ちゃんグッズよりもお母さんが使えるものを優先するようにしています。
選ぶ時間がまた楽しいんです。
25年前、たくさんの方がお祝いに来てくれましたが、ある人が
産むのがんばったね、だから博子ちゃんにお祝いあげたくてね。
と、わたしにプレゼントをくれたのです。
申し訳ないことに何をいただいたのか忘れてしまっていますが、その言葉がわたしの心に突き刺さりました。
それからは友人の出産にはなるべくお母さんへのプレゼントを選ぶようにしています。
しかも、育児に使えるとかそういうのではなく、むしろ育児が始まって自分だとなかなか買わないみたいなもの、その人に合いそうなものを考えます。
たまに準備する時間がなくて赤ちゃんグッズにしてしまうこともありますが、キリッと全部そうしてます!といえない軟弱さ、それはそれでわたしらしいとも思います。
今回は、ネイルオイルを購入しました。
キャップを開けるとペンになっててそのまま爪に塗ることができるオイルです。
爪って意外と荒れるんですよね。妊娠中は赤ちゃんに栄養とられるし、産後はそれに加えて爪の手入れなんてする間もないですし。
寝る前にササっとケアしてもらえるといいな。
まあ、わたしの場合は爪どころか奥歯一本抜けましたけど。
どんだけカルシウムもっていったんだよ、息子よ。
がんばって産んだもんね、と言ってプレゼントを渡すとお母さんはめちゃくちゃ喜んでくれ、その顔を見るとこちらもうれしくなります。
25年前のわたしが受け取ったあの喜びをこれからも別の人たちに渡していきたいなと思っています。
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