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あなたもわたしもおたんこなす

二十代のころ、

坊主憎けりゃ袈裟までっていうタイプですよね?

と言われたことがある。

たしかにそう。

正確にいうと、そうやった。

今は、袈裟まで憎むほどのパワーもない笑
強いて言うなら、急転直下に無関心になる。
好きにおし、と。

歳を重ねていくにつれて、人間は出会い方によって見える側面が違うことに気づいたし、それはいいわけでも悪いわけでもないと思うようになった。
そのときたまたま自分が見たのはそうやった、と。

ただ、付き合いが少し長くなるといろんな側面を垣間見て、よく分からなくなることもある。
そういうときは少し離れてみる。
自分自身も誰かにそう思わせてるやろうし、それは仕方ないことやと思う。
時間をおくとまた見え方も変わったりするし、変わらないことを確認できたりもする。

人間の人生なんてはかないねんから、なんか嫌やなと思うことに費やす時間はあんまりないほうがええ。
それよりも不完全な自分にもかかわらず、それにも懲りずにずっと付き合ってくれてる人を大事にしよう。

とはいえ、好きな人、気が合う人とだけ付き合えばいいというほど人間社会は単純じゃないから、なんか嫌やなと思う人に出会ったら心の中でつぶやく。

おたんこなす!

そしたら急にその人のことがどうでもよくなるばかりか、言葉の響きのアホらしさに笑ってしまえる。

世の中はおたんこなすだらけやな!

これで自分の心の平穏が保てます。

人間なんて美しい心100%で何事にも接するなんて無理な生き物やから、せめて心の中の汚い部分を吐き出すときはちょっとおもろくしたほうがええかなと思ったりして。

実際のところ、たくさんの心ある人たちに助けられて生きてる自分がおるし、その人たちにはその都度、

今のお前、おたんこなすやで。

って言うてもらえる自分でいたいんです。

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