見出し画像

ポンコツなわりには伝えたいことは話せたと思う

今年はじめての講演会が終わりました。

わたしの生まれた町、和歌山県海南市というめちゃくちゃマイナーな市で初の講演会でした。
正確には、単独で初の講演です。
他の方と一緒にとか、カンボジアがテーマではない内容での機会をいただいたことは何度かありました。

いつもはスライドを見ながら原稿なしで話すのですが、今回は念のために初めてフルの原稿まで作るという用意周到さ。
割り箸をマイクにして1人リハーサルも2回決行しました。
これだけでもかなりの意気込みを感じます。

迎えた当日、照明の事前チェックでわたしにピンスポットを当てるとスライドがはっきり投影されないということでスポットなしで話すことに決めました。

司会の方から紹介され、作り込んだ原稿に目をやると、暗くて見えない。
見えないよね、これ。
いや、これから1時間話すよね、わたし。

人前で話すとき尋常じゃない手汗が出まくるのはいつものことなのですが、文字どおり手に汗握るスリル満点の講演会が始まってしまいました。

冒頭、おかしな空気を醸し出しつつも会場にいた気心知れた知人女性が発してくれた激励の言葉でスイッチが入り、あやうく全てがぶっ飛んでしまいそうな場面から一転、話す内容を取り戻したポンコツ列車がゆっくり走り出しました。

カンボジアという国と日本の関係、そしてわたしの活動についてまだご存知ない皆さんにどうすれば短時間である程度理解いただけるか、それを踏まえてようやく自分の話に繋げていけるということを意識しました。

講演会という字面だけ見ると賢そうに話してる姿が想像されるのですが、わたしはもともと自分がポンコツなことだけは自覚しています。

誰かを感動させようというつもりもなく、地味にやってきた事実とその経験から自分が何を感じて次のステップに進んでいったのかを話すことしかできないんです。

なぜなら、わたしのポンコツぶりを知っているスタッフや子どもたちがいるから。

あの人たちに、なにカッコつけてええように話しとんねんと思われたくないのです。

ほんまのことをほんまにそのまま伝えたい。 それが今までみんなで積み上げてきたことへのわたしなりの誠意やなと思ってます。

とはいえ、あれだけ準備したのに暗くて原稿が見えないて…そんなことあるんやな、あはは。
原稿を見失ったポンコツオブポンコツ…。

せっかくの大切な時間をわざわざわたしの話を聞くために来てくださった方々をポンコツ事故に巻き込むことのない1時間になったのは、入念なリハーサルの賜物であり不幸中の幸いといえましょう。

今回の教訓は、準備大切、照明大事。

いろんな判断の連続だったんですね、というメッセージを講演会後に送ってくださった方がいました。
お話する中では判断とか決断みたいな言葉は使っていなかったので、こういう想像力を働かせてくれる方がいることで伝わりかたが何倍にも変わるんやなとありがたく思いました。
そのほかにもメッセージで感想など送ってくださった方々がいて、直接伝えてくださる方がいるからそれが自分の力になっていくことを感じました。

ご来場の皆様には心から感謝申し上げます。
話を聞いてよかったと思ってくださる方が1人でも多くいらっしゃることを願っております。

ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?