こめちゃんの育児日記〜髪を引っ張るように教えた話〜
こめ59(@snackpanda_)です。
今回はこないだ保育園で息子がからかわれていた話をしようと思います。
少し長いので目次をつけてみました。
ある日息子が保育園でお友達にからかわれていた
ある日のこと、息子を保育園に送っていくと、突然お友達(「ハチベエ」と「もーちゃん」とでもしましょうか。笑)にからかわれはじめました。
もーちゃん『あー息子くんがきたー。パーンチ!』
ハチベエ『砂かけたろっか??笑』
と、ふざけながらパンチをしたり、押したり、砂をかけたりしています。
息子はというと
息子『‥やめてって‥』
とモジモジしながら言っています。
その恥ずかしそうに言う息子を見て、ますますエスカレートするハチベエとモーちゃん。
逃げる息子を追いかけまわして、押したり、パンチしたりしてきます。
息子は涙を溜めながら、
息子『やめてよ‥』
と言っています。
その時の自分は、というと、その出来事にョックを覚えながらも、
こめちゃん『息子くん、お友達嫌なことやめてくれないね。こういう時はなんて言うんだっけ?』
と、聞いてみました。
すると息子くん、自分に抱きついてモジモジしながら、
息子『父ちゃんが言ってよ‥』
とのこと。
そういえば、以前も息子は年下の子に髪を引っ張られて、うまく嫌と言えずにベソをかいていたのを思い出しました。
そうこうしている間に、ハチベエもモーちゃんも興味を失ったのか、いなくなってしまったので、
こめちゃん『ごめん、もう時間だから行かなきゃ!』
と、その日は保育園を後にしました。
ただ、思い返すと時々息子が車でポロッと、
息子『ハチベエが嫌なことやめてくれない時は、どうすればいいの?』
と聞いてきたのを思い出しました。
その時はその場面を見ていた訳ではなかったので、想像で
こめちゃん『そうだね、そう言う時はやめて、とお友達に言って、先生を呼びに行ったら先生が止めてくれると思うよ。』
と伝えたんですが、
息子『それでもやめてくれなかったら?』
と、何を答えても何回も聞かれたことがありました。
なるほど、実際の場面を目の当たりにしてみると、先生がいつも見てくれる訳ではないし、やめてと息子が言っても、鬱陶しいくらいに追いかけまわされていました。
そもそも息子が自分で対処できなければ、この嫌な出来事を乗り越えることはできないな、と感じました。
かぞくのじかんでロールプレイしてみた
そこで、我が家で定期的に開催している家族会議(通称かぞくのじかん)で議題にして話し合ってみることにしました。
まず、先日の出来事を息子と妻に話して、
『ハチベエとモーちゃんが嫌な事をやめてくれなかった時、どうすればいいか、みんなで一緒に考えてみよう』
というテーマで話し合いました。
そこで出た解決策は、
大きな声で「嫌!やめて!!」と言う
それでもやめてくれなかった、先生のところに行く
それでもやめてくれなかったら、思い切り髪の毛を引っ張る
髪の毛を引っ張って、先生に注意されたら「最初に嫌なことされて、何回も嫌って言ってもやめてくれなかったから、髪の毛を引っ張った」と説明する
というものでした。
そして、自分がハチベエとモーちゃん役、妻が先生役、息子は自分役、でロールプレイをしました。
ロールプレイでは、
本気で「嫌!」と言う
練習でも本気で髪の毛を引っ張る
お友達が「息子が髪を引っ張った!」と言ってきた時に、ちゃんと「先に嫌なことをされて、やめてと言っても何回もやったから、髪を引っ張った」と説明する
と言うのを事前に伝えて練習しました。
また、役を代えて、こめちゃんが息子役をしたり、妻が息子役をしたりして、実際に見てみるとどうかについても話し合ってみました。
ロールプレイは新鮮だったのか、息子も楽しそうに「もう1回、もう1回!!」と何度もやっていました。
練習の結果は・・・
後日、まさに練習と同じような出来事が起こりました。
かぞくのじかんで練習した数日後、保育園の帰りの車の中で、突然息子が、
息子『父ちゃん、先にやった方が悪いの?』
と聞いてきました。
こめちゃん『そうだと思うけど、何かあったの?』
と聞いてみると、
保育園のお散歩から帰ってきた時、同じようにハチベエとモーちゃんがからかってきた。
息子は大きな声で『やめて!!』と言ったが、それでもやめてくれなかった。
しつこくやってきたので、息子はモーちゃんを蹴飛ばした。
先生がきたら、モーちゃんが『モーちゃん蹴ってないのに、息子くんが蹴った!』と言った。
息子くんは『嫌な事をしてきて、やめてって言ってもやったから蹴ったんだ!』と言った。
モーちゃんは『違う!どっちも悪い!』と言ってきた。
息子くんは『違う!先にやった方が悪いんだ!』と言った。
モーちゃんは『何が「やめて」か分からない!』と泣き出した
先生が話してくれて、モーちゃんが『ごめんね』と謝って、息子『いいよ』と許した。
と、話してくれました。
いや、子どもってどれだけ飲み込み早いねん、と心底思いました。
こめちゃん、息子のその話を聞いて感動してしまい、
こめちゃん『息子くんはひとつも悪くないよ!練習したことがちゃんとできて、めっちゃ偉いじゃん!!』
と、たぶんその日は同じ内容で30回くらい褒めていましたとさ。笑。
まとめ
この話を読んで、ひょっとしたら
『親が他の子の髪の毛を引っ張るように教える、なんておかしい!』
と思う方がいるかもしれませんが、自分はそうは思っていません。
例えば、すぐ手が出てしまう子どもに「髪の毛を引っ張らない」と教えることは教育のひとつだと思いますが、
逆に、言い返したり髪の毛を引っ張ったりできない子どもに「何してもダメだったら髪を引っ張っていい」という選択肢を与えることも、親の教育だと思っています。
自分の中に「髪の毛を引っ張る」と「髪の毛を引っ張らない」の2つの選択肢があってはじめて、どちらの選択肢を選ぶことが得か考えられると思っているからです。
今回のケースはは、後ろめたさからなのか、そもそも「髪の毛を引っ張る」という選択肢を取れないために「どうしていいか分からない」という状態になっていました。
なので、問題解決の手段として「どうしても嫌な時は髪の毛を引っ張ってもいい」という選択肢を許可しました。
この辺りは先生では教えることができない、と思っていて、先生が教えるのは集団生活での基本的なルールです。
喧嘩をせずに遊ぶ方法、みんなと仲良くする方法、を教えるのが先生という立場だと思います。
例えば、
『学校は嫌でも毎日来なくちゃいけないよ。』
と教えるのが学校の先生役割だと思います。
じゃあ、親は何を教えるか、というと、
『先生はダメって言うかもしれないけれど、毎日ちゃんと行ってるんだから、今日だけはこっそりサボってもいいじゃん。』
だと思っています。
社会のルールの表を教えるのが先生、裏の処世術を教えるのが親、といったところでしょうか。
後日、保育園とのやり取りノートの中で先生から
『最近、息子くんはモーちゃんとよく喧嘩をします。けれど、自分の思いをはっきりと言葉で伝えられるようになって凄いな、と思います。見守っていきますね。』
と書いてありました。
保育園の先生も子どもの変化を感じ取ってくれたみたいですね!
実は、この話にはさらに後日談があるのですが、長くなりそうなので今回は以上にします。
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