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天文機材の管理❷

一年半前から変わったこと

それは、収納箱です。

その三

現在、桐箱に光学製品を保管しています。この桐箱は国産の桐の木から作られたものだそうで、祖母が母に譲ったのですが、母が私にくれました。

下の写真のように、アイピースやCMOSカメラ、一番レフ、レンズ等の光学製品を収納しています。

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表面はワックスのようなものでコーティングされており、つるつるしています。箱の中はすべすべしており、ずっと触れていたくなるような柔らかさがあります。

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風の通りのあるスペースに箱を置いています。

桐箱には防火性があると聞いていたので、貰った当初は貴重品を入れる感覚でレンズやカメラを保管していました。

ですが、私の持っている桐箱は比較的重いため、プラスチックケース+乾燥剤の方に戻そうかと考えることもしばしば。

桐箱の良さを意識し始めたのは今年の梅雨の時期からです。ある雨の日にカメラを取り出した時、箱がなんとなくひんやりしているように感じたのがきっかけです。箱の中は湿っぽい感じもなくさらさらしており、プラスチックケースにはない感覚でした。

この記事を書く際に桐の木について調べてみました。

桐は、気密性が高く調湿性に優れており、防虫・防腐効果もあるらしいです。傷がつきやすいのと年月が経つと黒く変色するのが欠点だと書かれていました。また、桐の木とはいえ、漂白剤が使われているような製品は防湿効果は得られないらしいですね。

ここから、桐箱に入れることはカビ対策に繋がるのではないかと考えるようになりました。

そこで、ちょっとした検証として、桐箱の温度と湿度を測ってみました。

2021年8月29日日曜日、天気は晴れ、最高気温は35度くらいだったと思います。14時ごろに冷房を使用していない部屋(部屋の気温は31度で湿度は60%を観測)に桐箱の中に温度・湿度計を入れて1時間程度放置し、15時頃に冷房を使用している部屋(28度・湿度50%設定)に移動させて1時間程度放置しました。

桐箱の中の温度・湿度は、冷房を使用していない部屋では温度29.5度、湿度55%でした。冷房を使用している部屋では温度は28.0度、温度55%でした。

次にいつものようにシリカゲルや湿度調整剤を入れて冷房を使用している部屋に1時間程度置いたままにしました。

桐箱内の温度は28度、湿度は50%弱に抑えられ(湿度計の目盛が5%単位ですので、数値は曖昧です)ておりました。

多くのサイトを参照すると、カビを防ぐには、

 ・湿度は40~50%程度に抑える
 ・温度は外気の気温に近い20℃以下に抑える
 ・ほこりや汚れを避ける
 ・湿度を管理することが最も重要な方法

ということが書かれていました。私の桐箱の場合、

 ・乾燥剤を入れると湿度は50%程度に抑えることが可能
 ・何も入れなければ湿度は約55%に常に保たれる
 ・温度は周囲の気温と変わらない湿度

ことが分かりました。

[ 結論 ]  乾燥剤を入れればレンズの適湿条件を満たすが、適温条件は満たさない。桐箱は長期間(半年、1年)の保管には向かないだろう。

現実は厳しいですね。。

しかし、湿度は一定に保ってくれるのでプラスチックケースに入れるよりは安心感がありますし、カビの胞子がつきにくいのもありがたい点ですね。

昔の人の知恵は舐められないなーーとも思いました。

やはり、こまめに風通しを行うことがカビ防止には一番手っ取り早い方法なのかもしれないですね。


余談

落下防止用カメラストラップを自作してみました。製作費0円、製作時間は1時間。作り方はテキトーです。

貰ったものの使っていなかったコンパクトデジカメ用ストラップの首から下げる紐をそのまま再利用。紐はパラコードに似た素材です。

こちらの商品ですね。エレコム社の商品です。

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こちらを1本の紐にばらし、カメラボディに通し、手編みで理想の形に整えます。

家に巾着袋のストッパーがあったので(写真の丸い銀色の球ですね)ボディ側の輪の大きさを調節できるようにしました。

パラコードに通してあった黒色の留め具などは敢えてストラップの一部に採用し手編み部分が解けないよう工夫しています。

ライターで炙って端処理。ボンドや糊は使用していません。

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ボディの反対側の輪に手を通すことができる、いわゆるストラップタイプのハンドストラップが完成しました。

紐が鮮やかなブルーで可愛い♪

パラコートはカラフルな上に軽くて丈夫なのが嬉しい!組紐としても万能でした!

ただし、ボディから外すとなると紐を全て解くことになるので、ボロボロになるまで付けたままにするつもりです。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。



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