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Macで天体観測vol.4

今月分が末日になってごめんなさい!今回は報告です。

ハード面での進展

2020年8月12日に個人的待望のニュースが飛び込んできました。

タカハシさんの公式サイトでEM-200 TEMMA3赤道儀発売が発表されました!

追記;9月3日に発売延期の連絡があり、再発売の連絡は現時点(2020/09/30 18時現在)ではございません。よって私が入手できるのはもっと先になってしまいました。

そして、とうとうタカハシのEM-200 TEMMA3 の購入を決心しました。天文ショップの店員さんからは今年度フルモデルチェンジがあるだろうという情報を頂いていましたが、無線対応やハンドコントローラーなどの新機能が盛り込まれるとは正直思っていませんでした。(勿論有線も対応しています。)

EM-11 TEMMA3もそうですが、無線対応ができたのはZWOさんのASlAIR PRO やアストロアーツさんのStellaShot2 + GearBoxなど、ワイヤレス制御が天体観測のブームになりつつあるので、それを見据えて導入されたのかなと思っています。ただし、発売発表直後なので情報は特になくどこまで有力なのかは分からないです。無線は観望会にはもってこいかもしれませんが、天体写真の撮影にはやはり有線の方が安心でしょう。

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あと、ハンドコントローラーが充実してより初心者にも扱い易くなった気がします。

また、5相ステッピングモーターの採用も強調されているようでしたが、工学的な知識は皆無ですので店員さんに問い合わせましたがまだ分からないという回答を頂きました。モーターの進化は気になるところですね。。2020年1月16日にTEMMA 2Z生産終了が発表された時は最後のセンター試験直前でそれどころではなかったのですが、新赤道儀の発売を受けるまで待ち遠しかったです。

まあ、予想通り値段もさらに高くなっていましたが。。

ビクセンさんの赤道儀が夏のセールでお求めやすくなっている中、タカハシの高価な赤道儀を購入するのは学生の身として腰が引けます。

でも、基本性能が一番しっかりしていて質実剛健な質を維持し続けていますし、高校生の時も観望会をするときにお世話になった赤道儀がタカハシ製のだったので、親しみがあります。何より、一番欲しいと思っている時に手にするのが最良だと思っています。

店員さんには、ビクセンの赤道儀の買い替えサイクルが10〜15年である一方、タカハシの望遠鏡では20〜30年で中には20年経ってオーバーホールして新品同様にしてもらって使い続ける人もいるよーと教えて頂きました。5年程度経つたびにグリスを差して貰えば長持ちしやすいんだそうです。それに、モーターの歯車は使い込むほど噛み合わせが良くなり精度が高くなるのでオーバーホールまではわざとしない人もいるのだそう。

私は比較的物持ちが良いと思いますし、お気に入りの製品を壊れるまでずっと使い続けるのが好きなので自分に合っているような気がします。

まあ、お金はないので三脚はアイベルさんの強化三脚を購入する予定です。とてもありがたい商品で同程度の強度ながらお値段が非常に安い!タカハシのメタル三脚なら10万円超えてしまうので限界です。。それに三脚のサイクルは大体5年ですし。

そして鏡筒もタカハシのものが欲しいのですが、予算を確保してから購入するつもりです。ε光学系も魅力的ですし、屈折望遠鏡も大変良いものが多くて迷いますね。。

そして8月中に購入したものは、、こちら!

マップカメラさんの方でEOS6Dを購入しました!中古品ですが、状態はよく非常に満足しています。一眼レフは扱った経験がないので勉強中ですが、天体写真の機材データをチェックしていると6Dは比較的よく使われているしノイズも抑えやすいみたいなので私には向いているかなと思っています。

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また、IR改造するかどうか今はちょっと迷っているのですが、将来的には手に入れる必要があると考えています。IR改造するとHα線の多い赤い星雲が写りやすいので、やっぱりいいですよね。

ただ、個人的には冷却CCDか冷却CMOSを買ってRGB合成してみたいと考えているので予算の兼ね合い次第ですかね。

そして、撮影目的のCMOSカメラとガイド鏡を協栄大阪さんの方で購入しました。どちらもQHYCCD社の製品です。本当は同社製品のQHY5L-ⅡMをオートガイダーように購入するつもりでしたが、赤道儀が実際に手に入るまでは我慢するつもりです。

下の写真が実際に購入したものです!

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こちらのQHY5III462Cは非冷却用・カラーですが、FPS135(フルフレームで毎秒135枚の出力)で、割と優秀な量子効率と極低リードノイズ性能により、惑星撮像には向いていると思います。また、インターフェースがUSB3.0なのも魅力的です。

さらにQHY5III462Cには、「UV/IRカットフィルター」と「IR850パスフィルター」の2種類のフィルターが標準付属していました!

「UV/IRカットフィルター」は一般的な可視光用のフィルターで、可視光限定で撮影したい時に、像質の劣化の原因となりがちな赤外線領域の波長をカットします。
「IR850パスフィルター」は、850nm以上の長波長のみを透過するフィルターで、QHY5III462Cを高解像度モノクロカメラとして使用することができます。

解説部分においては、スターベースさんのサイトの解説が個人的に一番わかりやすかったです。

是非覗いてみてください。向いている鏡筒の特徴などが分かりますよ。

また協栄大阪さんのCMOSカメラ比較表がとても便利でした♪

結構お得なCMOSだなーと思ったのですが、どうでしょうか?

赤道儀がないと撮影は正直かなり厳しいのですが、早くSharpCapを使って練習したかったので購入しました。作品レベルには達していませんが、木星と土星の動画をなんとか撮影できましたよ。

ミニガイド鏡は入手できるまでの間はファインダーとして使用できないか模索中です。

ソフト面での進展

フリー画像処理ソフトSiriLの使い方が段々理解でき、一連の作業のほとんどをそれだけでできるようになりました。

ただし、自分なりに一つのやり方に落とし込めていないので、未だフローチャートとしては完成していません。よって今月中の詳細な報告は無理でした。私の実力不足です。

ただし、ネット上にはSiriLの解説がさほど存在しないように感じているので、詳しいガイドを作ってこちらのnoteに掲載したいという目標があります。なので、諦めずに自分なりに良い方法を編み出していきたいと思っています。

また、ステライメージとPixlnsightの調査をしていました。両方とも超有名な画像処理ソフトだとも思いますが、どちらも有料です。体験版もあるので、それを利用してみたいと思っています。

終わりに

9月は思ったより夜間の天気が良くなく、シーイングの悪い日の多い月でした。

明日は中秋の名月ですし、10月6日には火星が準大接近といったイベントが目白押しなので、期待ですね!


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