マガジンのカバー画像

記憶の中の物語、記憶のような物語

38
随想、或いは、私小説と呼ぶのが一番近いかもしれません。 でも出来れば、物語と呼びたい。
運営しているクリエイター

#とは

ふたつの町

 五月は、通勤が楽しい。  新緑の中だと、バスを待つのが苦ではない。バスに乗り込んでから…

13

歌と祈り――そうじゅもりおさんと、ティル・ナ・ノーグの事

 歌姫は、杖を突きながら、ゆっくりとステージに立った。  長いスカートのワンピースで、華…

22

噴水と鐘の木、そして、ソフトクリーム

 ニュースの見出しに、懐かしい場所の名前を見掛けた。幼い頃を過ごした町にあった、象徴的な…

7