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#サステナブル

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環境の持続性についての記事をまとめています。
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記事一覧

Tシャツ、着古しシャツの再生クッション。

自主企画展に以前出展したリユース提案です。デザイナー有志が集まってリサイクルをテーマにした展示会を行いました。その折りに出展した提案作品の幾つかをご紹介します。 Tシャツを再生したカウチクッション。 もう着なくなったTシャツを、パッチワークでカウチクッションに仕上げた作品。中身もシャツを丸めて形を整えてクッションとして詰めています。 板金工場の廃金属を再生したカトラリー。 板金工場は、金属板を打ち抜いて部品を作ります。この打ち抜いた枠板は、クズ鉄として廃棄されます。打

「燃やせる雑貨」ってナニ? iPadとMacのテレワーク雑貨を創る。

昨今、キャンプブームで焚き火が人気です。アウトドアで薪を燃やして暖を取ったり、BBQで食材を焼くなど、身近なレジャーとして広く楽しまれています。自然派指向から薪ストーブで暖を取ることが趣味人の間でも人気です。薪から立ち上る炎の揺らめきは、1/fの揺らぎで人のストレスを癒してくれます。(夜に揺らめく焚き火は酒の肴にピッタリです。) 里山の古民家の囲炉裏で、焚き火で煮炊きをする様子を見たことがあるでしょうか。囲炉裏や薪ストーブでは焚き木や木質ペレットを燃料に焚き火を焚べて室内

里山の持続性を、今の暮らしに活かす。

素材のリサイクルについて。 工業デザイナーとして、白物家電メーカーで家電製品の開発に関わり、家電製品は金属や樹脂を始め電子部品なども含めた様々な素材を組み合わせて製造することにも携わってきました。 私がメーカー内部で関わった頃と比べると、エコロジカル・サスティナブルを謳った製品も増えています。しかし、厳密に廃棄や処分を行おうとする場合、素材を再利用できる製品は非常に稀です。 日本は他国と比べると高レベルで清潔な社会システムを実現していますが、リサイクル・リユースの現状は

環境にも、ビジネスにも優しい素材を目指して|産総研・機能化学研究部門・研究部門長 北本大 後編

前回はナノセルロースの「機能」に着目した商品についてお話をお聞きしました。 今回も産総研の北本大さんにお話をうかがいます。果たして、セルロースナノファイバーは地球を救うのでしょうか? 北本 大(きたもと だい) 産総研・機能化学研究部門・研究部門長。1988年通産省工業技術院・化学技術研究所入所。2005年産総研・環境化学技術研究部門バイオケミカルグループ・研究グループ長、2014年同部門・研究部門長、2015年より現職。研究テーマは、再生可能資源からの機能性化学品の製造

ナノセルロースを生かすには?|産総研・機能化学研究部門・研究部門長 北本大 中編

環境に優しい次世代素材のセルロースナノファイバー、実現化にはまだまだ「高額なコスト」という高いハードルがあることを前回聞きました。 果たして「ただの夢」で終わるのでしょうか? 今回も国立研究開発法人 産業技術総合研究所・北本大先生にお話をうかがいました。 北本 大(きたもと だい) 産総研・機能化学研究部門・研究部門長。1988年通産省工業技術院・化学技術研究所入所。2005年産総研・環境化学技術研究部門バイオケミカルグループ・研究グループ長、2014年同部門・研究部門

「夢の素材」のリアルって?|産総研・機能化学研究部門・研究部門長 北本大 前編

セルロースナノファイバーをご存知ですか? 天然由来の素材で、軽くて強いと、様々な業界から注目を集めています。「夢の素材」と呼ばれているナノセルロースファイバー、果たして実際のところどうなのでしょうか? 今回は、国立研究開発法人 産業技術総合研究所で、長きにわたり研究を続けている北本大先生にお話をうかがってきました。 北本 大(きたもと だい) 産総研・機能化学研究部門・研究部門長。1988年通産省工業技術院・化学技術研究所入所。2005年産総研・環境化学技術研究部門バイ

「レジ袋メイワク物語」#4 大人の自由研究

分解が面倒では、割に合わない 人が暮らしていくには、節制だけでは息苦しくなってしまいます。CO2増加と、日本の145年間の温度変化は相関が見えないことが判りました。更に企業努力によって少ない資源でも、サービスの質を落とさずに暮らせる社会に転換してきました。 「絞った雑巾」に新たな改善の道を見い出すには、今の産業構造に立脚したうえで心地よい生活への意識変化が必要です。 今までは、我慢を重ねて倹約に勤めた社会の改善でした。 しかし今以上に倹約を続けることは難しいです。 現代

「レジ袋メイワク物語」#3 大人の自由研究

CO2排出と気温上昇の因果関係は? さて、CO2排出と自然への影響について考えてみましょう。日本は産業会や国民がこぞって削減や改善に取り組みました。 世界中のCO2排出量(IEA)統計では、1977年から2017年の40年間に、「165億t」から「325億t」へと排出量が2倍に増えました。 CO2排出量が、気温上昇へ優位な影響を与えるならば事態は極めて深刻です。 では、我が国の気温変動を定点で観察してみましょう。ニュースでは「過去最高の暑さを更新!」とか「記録的な暖冬!

「レジ袋メイワク物語」#2 大人の自由研究

PETボトル回収とリサイクルの実情プラゴミの代表格「PETボトル」の改善状況を見てみましょう。 下記のように大きく2種類の製品枠で処分方法が分かれます。 1.「清涼飲料水・酒」類。 2.「調味料、油類、洗剤、薬剤」類。 清涼飲料系では、再生樹脂の採用や素材の減量化が進んでおり、リサイクルの効率も向上しています。大手飲料メーカーは様々な工夫に取り組んでいます。 ●「アサヒ飲料は、箱売り飲料の商品ラベルを削減。」 ●「飲料箱カートンを、ショートフラップ化して素材量を削減。」

「レジ袋メイワク物語」#1 大人の自由研究

 レジ袋が有料化されましたね。コンビニ通いの方や家族の食事を気遣うお母さん方も、お財布から細々と出費を強いられてさぞご立腹なのでは?有料化を納得されている皆さんも、CO2の削減に役立つと言われて渋々受けとめてますよね。なにか釈然としない人も多いのではないでしょうか?この機にわざわざエコバッグを手にいれた方も多いことでしょう。 ご多分に漏れず、私もエコバッグを手に入れました。セブンイレブンのエコバッグ「HANDKERCHIFE ECOBAG」便利に使ってます。 価 格:58