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採用基準を読んで気づいた3つのこと

先日かつてマッキンゼーで人財育成の仕事をされていた伊賀泰代さんが書いた採用基準という本を読みました。タイトルを見ると人事担当者が採用するときに読むべき本なのかなと思いますが、内容はリーダーシップを中心とするキャリアの話となっています。読んでみて私はすでに30代半ばですが、20代前半に読んでおきたかったと思う内容でした。私がリーダーシップに関して誤解していたなと思う内容について今回は書きたいと思います。

①リーダシップとはみんなが持つべきものである

リーダーシップというとチームの中の誰か一人が持っていればいいと思っていませんでしたか?少なくともJTCで10年以上働く私はそう思っていました。しかしこの本を読むとリーダーシップはみんなが持つべきものであるということが分かります。激変する世界の中でリーダー一人でできることなどたかがしれています。成果を上げるために自分が何ができるのかを考え、時には衝突し、導いていく人がリーダーであり、それはチームに一人必要とされているわけではなく、メンバー全員で行うべきものなのです。
これは自分自身の経験からも良く分かります。システム開発の要件定義工程でリーダーを任された際、自分でできることの小ささを痛感しました。数億円規模のシステムの隅から隅までを把握することは困難でメンバーがもっと主体的に動いてくれたら、、、と何度も思いました。そしてそのシステム開発は結果的に失敗しました。もしもメンバー全員がリーダシップを発揮していたら結果は違っていたのかもしれないと思います。

②リーダーシップは地頭のよさよりも英語力よりも大切なもの

マッキンゼーで働く人というとみんな頭が良くて英語力があるような人が採用されているように思います。では何を基準に採用しているのかというとそれがリーダーシップなのだそうです。なぜリーダーシップがある人を採用するのかというとリーダーシップがなければコンサルに必要な問題解決をすることが出来ないためです。コンサルタントは自分自身で問題解決をすることはできません。必ずクライアントの協力を得る必要があります。そのためリーダーシップがある人(将来リーダーシップを発揮できそうな人)を採用しているとのことでした。

③リーダーシップはこれからの世界を生き抜く人のパスポート

リーダーシップを身に付けると自分で問題が解決できるようになり、成長を実感し、自分の世界観を実現でき、世界が広がるのだそうです。リーダーシップを発揮して成果を上げる上での課題を見つけて解決し、そこで成長を実感できます。そして自分が出来ることの幅が広がると、自分の仕事やライフスタイル生き方をのポリシーを既存の組織や団体に合わせる必要はなく、自分自身が実現したいと考える世界をそのままストレートに追求できるようになり、世界が広がります。事実、マッキンゼーで働いてそのあとNPOで働くなど自分のポリシーに従ってその後の世界で活躍される人は多いのだそうです。世界の評価にとらわれず自分らしく生きる上で必要なものそれがリーダーシップと言えます。
自分が自分らしく働くということにアンテナが立っていることもあり、この部分は非常に共感しました。そして、自分らしく生きる上で自分に足りないものが分かった気がしました。自分に足りないものは周りの評価を気にせず自分の人生の舵取りをするリーダーシップなのだなと思います。

特に終章は首がもげそうなほど納得できることばかりでした。何度も読み直し、何度も自分に問いかけ自分の人生でリーダーシップを発揮していきたいと思います。