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【ワーママMBA】ネゴシエーション~違いがあるからこそ価値が生まれる~

今回はファシリテーション・ネゴシエーションの講義で学んだ価値を創出するネゴシエーションについて書きます。

ネゴシエーションとは?

ネゴシエーションという言葉の定義を私はこの講義を受けるまであまり意識したことがなかったのですが、お互いの意思や利害を調整・補完しあって、何らかの合意を得ることであり、ファシリテーションは”違いを越えて”合意に至るのに対して、ネゴシエーションは”違いを活かし”価値を生み出すとグロービスでは定義しています。

面白いのが違いがあるからこそ価値が生まれるという点です。ネゴシエーション(交渉)というと、どちらがより多くをとることができるかというパイの取り合いのような気がしてしまいますが、違いを活かしてパイを増やしてそれを分配することもできるのです。

違いが価値を生むとは?

例えば、あるシステム会社がメーカーにシステムを販売したい場合があるとします。システムの保守運用はシステム会社が行うことも、メーカーにいるIT部門が実施することもできるとします。この場合にシステム会社が行うと月の100万円のコストで済みますが、メーカー側で行うと150万円のコストが発生します。システム会社の方がノウハウがあり、他のシステムの保守運用もしていることから規模の経済が働くためです。もし125万円で取引が成立すれば、システム会社は25万円の利益を得て、メーカーは保守運用を自社で行うよりも25万円安く行うことができ、双方に25万円/月の価値をもたらすのです。

この違いを活かすためにはお互いの情報を引き出すことが大切になります。もしもお互いの情報を知らなければ合意に至ることは不可能であるからです。交渉というと構えてしまい、情報を隠しがちになってしまいますが、価値を創出するためのネゴシエーションにおいては、情報は開示していくことが必要になります。

ファシリテーションとネゴシエーションの違い

育児や仕事に当てはめると?

この違いを活かして価値を生み出すという点を育児に当てはめると様々な方法があるなと感じます。例えば、小さな子供は大人とは全くことなる時間感覚や価値観で生きている点があります。大人はまっすぐ目的地に向かいますが、子供はその道中の様々なものに興味をひかれ、立ち止まったりします。ただの道が歩いているだけでこんなに楽しい場所なんだということは、子供を見ていてはじめて気づきました。

子供からすると親はお金を稼ぎ、安心して暮らせる場所や食べ物そして愛情をもたらしてくれる存在だと思います。これは学校を通して様々なことを学び大人になって安定してお金を稼げるようになり、子供の可愛さを知ったからです。こうすることで私も子供に価値を提供できているのだなと感じます。

今多様性が大切と言われているのもこのように違いを活かして新たな価値を生んでいくことができるからだと思います。違いは価値創出の源泉、そう考えると様々な違いの見え方が変わってくるなと感じます。

子供の言動にイライラしたり、全然考えの違う上司や同僚にイライラしてしまうこともありますが、価値があるからこそ生まれるものもあると認識して子育てや仕事に向き合っていきたいと思います。

グロービスのネゴシエーションは以下でも学ぶことができます。