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【腸腰筋】言わずと知れたインナーマッスル!

腸腰筋の解剖について解説してみます。
腸腰筋というのは、大腰筋、小腰筋、そして腸骨筋を合わせた名称になります。

まず大腰筋から見ていきたいと思います。
大腰筋は第12胸椎と腰椎から広く起始して、身体の深いところを通って、骨盤内を通り、鼠径靱帯の下をくぐって、大腿骨の小転子に停止します。

そして、大腰筋の表面を走っている小さな筋、小腰筋が見られることがあります。
小腰筋はおよそ6割の人は欠損しますので、4割ぐらいの人しか見られない筋です。
小腰筋は、第12胸椎または第1腰椎から起始して、大腰筋の表面を下行していき、恥骨に停止します。

そして、腸骨筋を見ていきます。
腸骨筋は、腸骨のくぼみのところ、腸骨窩に広く起始して、下行していき、大腰筋と同じく鼠径靱帯の下をくぐって大腿骨の小転子に停止します。

これら3つの筋、大腰筋、小腰筋、腸骨筋を合わせて腸腰筋と言います。
これらが収縮すると、股関節の屈曲の作用があります。

これらの筋の特徴としては、身体の深いところにあるという点が挙げられます。
かなり背中側の深いところにあり、体幹を支えるような筋肉であって、「まさにインナーマッスル」という感じですね。

身体の深いところにありますので、ごくまれではありますが、大腰筋の中に感染して膿が溜まってしまう腸腰筋膿瘍という疾患が不明熱の鑑別として稀に挙がることがあります。

最後に支配神経を見ていきます。
大腰筋は、L1、L2、L3の前枝に支配されます。
腸骨筋は、大腿神経の枝に支配されます。

以上、腸腰筋(大腰筋、小腰筋、腸骨筋)の解剖について解説でした。

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