マガジンのカバー画像

Life is beautiful

12
日々の暮らしや旅先での話。同じ風景を見ることはニ度とない。人生は旅のように出会う景色は一瞬一瞬、ニ度と来ない瞬間だ。せめてそこで見たもの、出会った人、食べたもの・・そして感じたこ…
運営しているクリエイター

#万年筆

便利になればなるほど、人はアナログに回帰する?

IT化が進みデジタルディバイスも進化して、私たちの暮らしはどんどん便利になっていく。機械式時計や万年筆などのアナログな道具はもはや存在価値はない?いやいや、そんなことはない? 皆さんはどうでしょう?? あなたは、アナログ派?それともデジタル派? たとえば著名なIT業界の人々、例えばビルゲイツや故スティーブ・ジョブズやなどは常々 「わが子にデジタル・デバイスを与えない」と言っている。 最先端をゆく彼らが、我が子にはいい影響を与えないものとの認識なのだろうか。最近では、電子書

ナチュラルワイン ー ワインの「自然」な姿への探求(その1)。 

ここのところ、やたらち"ナチュラル・ワイン"の表記を目にすることが増えた。巷では、ナチュラルワインを提供する飲食店が増殖を続ける。 大阪の天満や福島あたりでは「ナチュラルワインしか置いてない」と言われることも多くなり、クラッシックなスタイルに馴染みのある世代には、ちと世知辛い世の中になってきた。 ・・・果たして、ナチュラル・ワインとはなんぞや? そんな疑問が頭をよぎる中、自分なりの考察の果てに辿り着くその先まで続く道のりをここに記します。 多様性の時代にみるナチュラルワイン

エボナイトをめぐる偏愛 - 「手に吸い付く」独特の感触の万年筆たち

今、万年筆が欧米で再び注目のアイテムになっている。コロナ禍で自分時間の見直しをはじめた人々が、自身が筆記する文字に唯一無二の価値を見いだし始めたようだ。 そんな彼らが注目しているのが古典的素材『エボナイト』だ。特に懐古主義の万年筆愛好家から高い評価を得ているエボナイト。実は私も両手の指では数えられないエボナイト軸の万年筆を所有している。人はエボナイト製万年筆を、なぜそれほど愛でてしまうのか。今日は、私の偏愛コレクションの中でも特に愛しいエボナイト製万年筆の魅力について、しばし