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Life is beautiful

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日々の暮らしや旅先での話。同じ風景を見ることはニ度とない。人生は旅のように出会う景色は一瞬一瞬、ニ度と来ない瞬間だ。せめてそこで見たもの、出会った人、食べたもの・・そして感じたこ…
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2024年3月の記事一覧

ルネッサンスから続く木版技法で彩られる暮らしのスタイル

昨年の2月に伊勢丹新宿店で催された特別なイベントにPOP-UPショップを展開。その後もMITSUKOSHI ISETAN  SHOPPING にて定番展開いただいているブランド"Bertozzi(ベルトッツィ)"の紹介です。 1920年に創業したBertozziはルネッサンスの時代より代々受け継がれてきた木版技法で、厳選した麻素材に色柄をを今に伝えるイタリアのホームリネンメーカーです。100年以上続く確かな技術と唯一無二のものづくりは「丁寧な暮らし」に彩りをあたえてくれます。

遊び心あふれる空間で、伝統的イタリアンに舌鼓。

サラリーマン生活を終え、独立して2年目の秋。ミラノの友達から夕食に招待いただき、お互いの新しい門出を祝ったお店は、88年続く地元の人たちに愛される老舗のトラットリア。しかし・・一歩足を踏み入れると、外観からは想像できないJazzyな雰囲気とエノテカの様相がうまく融合した独特の世界観が目の前に広がりました。 トラットリア・アルラーティ・ダル1936現地集合で待ち合わせたトラットリア・アーラティは、ミラノの中央駅から地下鉄で一度乗り換え、そこから5駅、20分ほどの駅「Ponat

知る・学ぶ 「ナチュラルワイン」 Vol.1

昨秋、ナチュラルワインのインポーターのディオニー(株)主催の 『ナチュラルワイン講座』を受講、無事修了式を迎えました。 今までのナチュラルワインに対する偏見を少しでも正せたら・・ そんな思いで参加した講義の振り返りです。 最近気になる「ナチュラル・ワイン」 大阪の福島も天満も・・巷では、とにかくナチュラルワインを扱う飲食店が今なお増殖中。「うちのワインは全てナチュラルです」という店も多くなりつつある今日この頃。いろいろ飲んでみてはいるものの、正直、宝石混合・・いずれもフレ

日本ワインの現在地。 Winart 最新号 2024 no.116号より

少し前、ワインの聖地ブルゴーニュの中心ボーヌにて日本ワインの試飲会「サロン・デ・ヴァン・ジャポネ」が開催されるとの噂を耳にしていた。 ワイン宗国フランスで開催された、日本ワインの歴史的瞬間をワインフィッターの山田マミ氏が現地に取材に赴いた。  長らく「高温多湿の日本の自然条件で、いいワインができるのか?」と言われていた日本のワイン。果たして、本場フランスでの評価は・・いかに?  山田マミ氏の取材記事を読んで感じたことを書き残してみました。  第一回 サロン・デ・ヴァン・ジャ

エボナイトをめぐる偏愛 - 「手に吸い付く」独特の感触の万年筆たち

今、万年筆が欧米で再び注目のアイテムになっている。コロナ禍で自分時間の見直しをはじめた人々が、自身が筆記する文字に唯一無二の価値を見いだし始めたようだ。 そんな彼らが注目しているのが古典的素材『エボナイト』だ。特に懐古主義の万年筆愛好家から高い評価を得ているエボナイト。実は私も両手の指では数えられないエボナイト軸の万年筆を所有している。人はエボナイト製万年筆を、なぜそれほど愛でてしまうのか。今日は、私の偏愛コレクションの中でも特に愛しいエボナイト製万年筆の魅力について、しばし