セクマイサークルメンテナンス【イベントレポ】
こんにちは!SMUAのたくみ🍇です。
今回は7/10(日)に開催したイベント『セクマイサークルメンテナンス』のレポートをお届けします!
『セクマイサークルメンテナンス』とは?
セクマイサークルは、スポーツ系や音楽系などのサークルと異なり、色々と特殊な課題を抱えがち。このイベントはセクマイサークル同士で課題や成功例を共有し、より良いサークル運営に繋げるためのオンラインイベントです!
今回は全部で10サークルの皆様にご参加頂きました。
第1部:全体でのアンケート共有会
イベントの前半では、参加サークルから集めたアンケートを全員で共有しました。
ここではアンケート項目からいくつか抜粋してお届けします。
サークルメンバーとの連絡手段は?
LINEグループが一番多いという結果に!やっぱり普段よく使っているツールが身近な選択肢になりますね。
一方、LINEは本名で使っている人も多く、匿名性に欠けるという問題もあります。そこで、LINEのオープンチャットやDiscord、slackを採用しているサークルもありました。
特にDiscordではボイスチャットも使いやすいのでメンバー同士の仲を深めやすいという利点があるみたいです。
ただ、Discordを普段使っていない人のサークルへの参加率が落ちてしまうので、サークルによってはLINEと併用しているところもありました。サークル用にしか使わないツールは、開く頻度が低くなってしまうのが課題ですね。
一番うまくいった取り組みは?
各サークルの活動傾向には違いがあり、多彩な取り組みが挙げられました。個人的に面白いと思ったのは、「推しへの感情」×「アセクシャル」の交流会というイベント。当事者に限らず参加者を募集したそうで、当事者にとってもセクシュアリティのことを話しやすく、当事者以外の人にも楽しく考えてもらえる、とても面白い機会だったんだと思います…!
あと、学内で自主的にレインボープライドのようなイベントを開催されているサークルもあって驚きました。学内だけに限定すると規模が小さくなりがちですが、逆に大学の許可なども取りやすいのだとか。小さな活動が繋がっていったらビッグウェーブになっていくのでは!?
メンバーの意見を集める機会は?
運営者がメンバーの意見を集める機会は、意外と少ないみたいです…
挙げられた取り組み方としては、アンケートやイベントの際に聞いてみたりなど。
意外と、メンバーの自主性に任せるよりも運営者が主体的に動いた方がいいのかもしれません。
メンバーの出した意見が肯定される経験が増えていくことが、意見を出しやすい雰囲気にも繋がっていきます。
まずはどうにかして集めるところから始めてみると良さそうですね。
運営者になったきっかけ、モチベーションは?
進んで運営側になった人、人がいなくて(渋々?)引き受けた人、きっかけは色々ですね。
渋々引き受けたという人でも、きっと「この場所を守りたい」という気持ちがどこかにあって運営側になる決断をしたんだと思います。
サークルの運営は大変なことも多いですが、サークルを存続させているだけでも誇っていいことじゃないでしょうか。必ず「このサークルがあってよかった」「この人がいてくれて良かった」って思っているメンバーはいますよ…!!
運営をしていてつらかったことは?
具体的なつらかったことを見ると、大きく分けて2つの課題がありました。
1つは、サークルのオペレーションが上手くいっていないこと。卒業・就職などでメンバーがいなくなってしまうなど、大学のサークルである以上避けられない問題もありますが、時間のルーズさや連絡の鈍化は運営者の努力だけではどうにもならなかったりするものですよね。
運営者ではないサークルメンバーの皆さん!運営者の頑張りによってサークルが存続していることを忘れちゃダメですよ!!あなたのちょっとした協力がサークルを救います。
もう一つの課題は、矢面に立たされてしまうこと。活動をしているというだけで心無い言葉を投げかけられてしまったり、カミングアウトを強制されてしまったり…
啓発活動を行うパブリック系のサークルではどうしてもこうした事件が発生しやすいようです。個人の危険が大きくならないように、サークルとして出来ることは考えていかなければならないですね。
第2部:ブレイクアウトルームの意見交換会
後半は、前半のトークを踏まえて、ブレイクアウトルームに分かれて4~5人でより深い話し合いを行いました。20分×2回の入れ替え制です。
ここでは、そこで出た気になるトピックについていくつか書いてみます。
カミングアウトの強制への対策
前半でも課題として挙がったカミングアウトの強制問題について。
あるサークルでは、サークルの規約としてカミングアウトの強制を明示的に禁止しているそうです。サークルの運営体制として、安心できる居場所を作るためにも規約作りは重要な要件ですね。
今回参加頂いたサークルではあまり規約が整備されていないサークルもあるそうでしたが、ぜひこの機会にサークル内で規約の整備を話題に挙げてみてはいかがでしょうか。
ただ、規約は作ったけど上手く運用されていない、という声もありました。活用例として新メンバーの加入時に必ず読んでもらう、コミュニケーションツールの目につく場所に置いておき、誰でも読めるようにしておくなどの取り組みをしているサークルもあったので、ぜひ参考にしてみてください。
運営メンバーの「アイドル」化
とあるサークルの意見として、サークルにメンバーを定着させる手法として、運営側を「アイドル」化する計画があるという話を聞きました。
セクマイサークルはコミュニケーションが目的のため、活動の内容自体で人を結び付けるのが難しい側面があります。では、メンバーを定着させるのは何か?
それは、「人」です。
そこで、運営メンバーが人を惹きつける「アイドル」となることで、「あの人がいるからサークルに顔を出そう」と思ってもらう。そうして集まった人の中で自然発生的にコミュニケーションが生まれたら、さらにサークルが盛り上がるという訳です。
皆笑いながら話を聞いていたのですが、実はなんとも戦略的な施策でした…!
まとめ
常に課題が盛りだくさんのセクマイサークル。
今回のイベントでは解決策を見つけることよりも、まずは課題の共有を重視しましたが、今後はより実践的な相談会を開催するかもしれません。
今回のイベントが、改めてサークルの活動を見直す機会になっていたら嬉しいです。
今後もサークル同士協力し合っていきましょう✨
<事後アンケートの結果>
文責:SMUA たくみ🍇
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