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言葉って、おもしろい、ふかい、おもい。


言葉は不思議な力がある。


同じことを言っていても、伝え方によって人を喜ばせたり怒らせたりする。

また、人によっても受け取り方が異なってくる。

「結婚してください」も、「一生幸せにする」「死ぬまで一緒にいよう」「同じ墓に入って」「100年先も愛を誓うよ」「君は僕のすべてさ」・・・この中で嬉しい言葉、嬉しくない言葉は人によってそれぞれだ。

結婚したら「プロポーズの言葉は?」という言葉は、一番聞かれるだろう。結婚相手に喜ばれても、もしかしたら赤の他人が聞いたら非難轟々かもしれない。


私は、最近キャッチコピーについて考える時間が長くなった。Twitterでキャッチコピーの公募へ応募したり、この毎日書いているnoteのタイトルもキャッチコピーの一種である。その中で思ったことは、「コピーライターの仕事はなぜなくならないのか」ということである。

広告の歴史も積み重なり、誰もが知っている有名なキャッチコピーが世の中に溢れている。

そうだ京都、行こう。
(JR東海 京都キャンペーン)

京都で生まれ育った私にとっては「そうだ 京都、帰ろう」だが、このコピーは日本で知らない人がいない。京都はそれくらい日本にとって趣深い都市であるということをブランディングした素晴らしすぎるコピーである。「日本に、京都があってよかった。」というコピーが出た時は、「え、炎上せん?」と思ったが、そう主張してもいいくらい素敵な場所で生まれ育ったことは私にとっては誇りである。


「一瞬も一生も美しく」
資生堂

言葉が美しい。身も心も美しさを求める人生を描く、そんな言葉である。企業のキャッチコピーがこれ、というのが特に素敵である。


「私、誰の人生もうらやましくないわ。」
パナソニック

大尊敬する児島玲子さんのキャッチコピー。なぜかこの方はどのコピーを見ても児島さんのだ、とわかる。しかも絶対掴まれる。劣等感の塊の私にはすごく震えた。私は私だよ、他人を羨む人生が恥ずかしくなってきた。


こういった名作が溢れかえっていて、言葉の数だって表現だって被ることがある。パクっていなくてもパクってしまう可能性がある。それでも、今でも「え、素敵だな」と思うコピーは宣伝会議にもTCC賞にも街中にも溢れている。


言葉は、組み合わせるだけで可能性が無限大ある。しかも人によって表現が変わる。すごく面白い。

そして一つのコピーを見るだけで背景や伝えたいことが伝わる。とても深い。

そして思いが込められている。人によって喜んだり感動したりする。また、傷つけたり悲しませたりしてしまう刃物にもなる。重い。


今までは、自分が書きたいように文章を書いていた。しかし、誰かを傷つけないようにし、そして多くの心に残る、素敵な文章を書いていきたい。


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