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医療・介護業界における人材紹介を活用する4つのメリット・3つのデメリット

医療・介護業界は常に人手不足と言われており、その人手不足に付け込んで暴利を得ている人材紹介は悪である、という風潮があります・・・。

本当に、人材紹介は悪なのか?

人材紹介だけではなく、新聞折込、WEB求人、ハローワーク、自社採用ホームページなど、採用手法にはそれぞれメリット/デメリットがあるので、正しく理解して利用するば良いと思っているので「人材紹介=悪」という風潮には違和感を感じます。

では・・・
人材紹介には、どのようなメリット/デメリットがあるのか?を紹介していきたいと思います。

■人材紹介を利用する4つのメリット

病院・介護施設(以下、事業所と言う)にとってだけでなく、医療・福祉業界での転職希望者(以下、求職者と言う)にとってもメリットがあります。細かく言うとキリがありませんが、求職者にとってのメリットは以下3つに大別されると思います。

<求職者のメリット>
①豊富な情報
自分たちでは収集できない情報が得られる。また本来なら入職してからしか分からないことも入職前に得られる、情報量だけでなく情報を得られるタイミングにもメリットあります。

②転職効率が良い
シフト制で不規則勤務な求職者にとって、自分で調べるよりも圧倒的にラクです。

③相談できる
専門職のため家族や友人に相談しても理解してもらいにくいですが、転職アドバイザーは日々何人もの求職者の転職相談にのっており、周辺事業所の事を良く分かっているので、転職する/転職しないの意思決定のためにも業界のプロに相談できるという事自体に価値があります。



一方で、事業所にとってのメリットはどのようなものがあるのか?

<事業所のメリット>
①採用効率が良い
面接でお会いする前に求職者情報(略歴、希望条件、転職理由、家族構成など)が得られるので、面接する/面接しないを事前に判断できます。言い換えると無駄な面接をしなくて済みます。

②採用確実性がある
掲載課金制、応募課金制などの求人広告と比べると、入社確定後に料金発生となるので「採用できないのに料金がかかる」という事がありません。

③自社ブランド力以上の人材獲得が出来る
人材紹介はヘッドハンティングに近い要素もあるので、紹介会社に「**な人材が欲しい」とオーダーを出しておけば、自社ブランドを知らない求職者にもアプローチしてくれます。

④採用スピードが速い
求人広告だと求職者からの応募待ち(=プル型採用)なので、いつ応募があるのか、応募があったとしてもその人材がいつ入職できるのか分かりません。しかし、人材紹介は担当のキャリアアドバイザーが採用要件を満たす人材を探してくれる(=プッシュ型採用)なので、採用スピードが他の採用手法よりも早いです。

■人材紹介を利用する3つのデメリット

冒頭でもお伝えした通り、デメリットもあります。ここでは求職者のデメリットは割愛します。


<事業所のデメリット>
①コストが高い
職員紹介、ハローワーク、ホームページから応募の場合は0円。折込広告などの求人広告経由から応募の場合は数千円~数十万円。
しかし、人材紹介を利用すると年収の20~40%程度のコストがかかります。他の採用手法と比較すると、数倍~数十倍のコストがかかります。

②サービス品質にばらつきがある
各紹介会社、さらには紹介会社の担当別によってもサービス品質が異なります。的の良い人材を紹介してくれる企業、事業所の状況を理解した上で紹介してくれる担当者、自法人・自事業所のことを理解してくれる/相性の良い担当者と出会えなければ良い人材の紹介はこないです。

③採用ノウハウが蓄積できない
人材紹介は「**な人材を紹介して欲しい」と、紹介会社に依頼しておけば紹介してもらえます。多忙な採用担当者や、まだまだブランド力の弱い事業所にとっては有難いサービスです。しかし、便利が故に採用について考えたり、自分たちで採用ノウハウを構築していく努力をしなくなってしまう側面があります。

実際に「人材紹介は高いけど紹介してくれるからこれでいいねん」と、おっしゃられるお客様がいくつもあります。自法人の魅力を対外的にアピールすれば、もっと安価で人材採用できるのに勿体ないな…と思う事が多いです。

■その他

メリット/デメリットとは少し論点が変わりますが、最終的には求職者を採用したら事業所の責任です。「こんな人材を紹介しやがって」とか「高い紹介手数料を支払ったのに、全然仕事ができない・・・」と嘆いても、採用責任は事業所側にあるので採用責任を紹介会社に転嫁することは出来ません。

便利な人材紹介サービスに依存しすぎずに、自分たちで採用ノウハウを構築したり、面接スキルを磨いたり、ペルソナを設計したり、採用努力を惜しまない事が重要だと思います。

※人材紹介会社と協力体制・信頼関係を構築して、二人三脚で採用活動を進めることも重要であり、「人材紹介を利用しない事が大事」とか「人材紹介会社は無責任である」という事を言いたいのではありません。

■参考資料(ダウンロード可)

採用手法別のメリット/デメリットを以下にまとめてみましたので、事業所の採用担当者さんの参考になれば幸いです。


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