香炉のけむり
まだ寒い明け方の
寺院
香炉のけむり
が剣のように一本立っている
戸板から漏れる
ひかりに指を這わせ
そのけむりを見上げる
いと高き
天井へ
まるでこの世界を支える
何本かの柱のように
別れては広がり
流れていく
剣
いと高き場所へ
世界を支える香のけむり
朝にあり
まだ寒い明け方の
寺院
香炉のけむり
が剣のように一本立っている
戸板から漏れる
ひかりに指を這わせ
そのけむりを見上げる
いと高き
天井へ
まるでこの世界を支える
何本かの柱のように
別れては広がり
流れていく
剣
いと高き場所へ
世界を支える香のけむり
朝にあり