知己
たとえ君の心に叶わない
詩を百万編書いたところで
君は忘れてしまうだろう
君は読まないのではない
確かに眼は通した
だが君のこころを通過する
詩という
通行人の顔には
知己の顔に似ているという
親しさがなかったのだ
それがわたしが書いた
百万編の詩なのかもしれない
たとえ君の心に叶わない
詩を百万編書いたところで
君は忘れてしまうだろう
君は読まないのではない
確かに眼は通した
だが君のこころを通過する
詩という
通行人の顔には
知己の顔に似ているという
親しさがなかったのだ
それがわたしが書いた
百万編の詩なのかもしれない