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ガラクタ

こどもの頃に遊んでいた
おもちゃのほとんどが
今やガラクタだが

中にはいまだに
価値があるように見えて
しかたないものがある

まるで今まで書いた詩が
年を経て
あれだけ宝物のように輝いていたのに
ごみのようになり

また書きなぐった詩一編が
まるで何かの神託のように
見える時もある

そしてこの荒れた庭に転がった詩を
かつては
おもちゃだったと思って
見るひともいるのだ

真の玩具は
遊んだ子供の手を離れてからも

様々なひとの嗜好をも満たすのである