「勇者のために鐘は鳴る」が面白かったのでひとりでも多くの方に観ていただきたい日記

さる1/25(土)舞台「勇者のために鐘は鳴る」を観劇しました。劇団EXILEに所属する9人全員が出演する舞台、演出は川本成さん、そして脚本は畑雅文さん!その事前情報で期待値は上がっていたんですが、実際はその期待値をやすやすと超える完成度、満足度の作品でした。笑って、泣いて、どうかひとりでも多くの方にこの楽しさを体験してほしいという思いからこの記事を書いています。劇団EXILEに興味のある方も、そうでない方も、ぜひ劇場に足を運んでほしいです。
まずは舞台の基本情報から。

作品名:勇者のために鐘は鳴る(原作なし:オリジナル脚本)
脚本:畑雅文
演出:川本成(時速246億)
【東京】TBS赤坂ACTシアター
2020年1月24日(金)~2月2日(日)
【大阪】梅田芸術劇場 メインホール
2020年2月13日(木)~2月16日(日)

すでにチケットは完売している日が多いですが、一部追加公演日は販売中の他、全日程当日券も販売されます。詳細については公式サイトやTwitterをご確認ください。

舞台公式サイト:https://www.nelke.co.jp/stage/exile_2020/
劇団EXILE公式Twitter:https://twitter.com/gekidanexile

出演は劇団EXILE所属の俳優9人のみ!悪役なし、全員ほぼ均等に出番があるという、ともすれば単調で飽きがくる舞台になりがちな設定ながら、ノンストップで笑いあり涙ありの2時間になっています。これは演出の川本さんと脚本の畑さんの手腕が大きいと思います。あえてシンプルな筋道の物語にして、俳優の皆さんのポテンシャルを発揮すべく様々な仕掛けを施しているように思いました。
舞台は多人数参加型オンラインゲーム。演者の見かけはゲームのアバター、会話はゲーム内のボイスチャットorテキストチャット。こう書くと、ゲームに興味のない方は「専門用語についていけないかも……」と不安になるかもしれません。でも、なんとなくの「RPGってこんな感じでしょ……?」という雰囲気がわかっていれば大丈夫です!
舞台開演前に流れている音楽を紹介させてください。
https://twitter.com/k_acc/status/1221597605387325441
どうでしょうか。昔懐かしのRPG、という感じがしませんか?
作中では、ゲームに馴染みのない方の連想するRPGと、多人数同時参加型オンラインゲームをあえてごちゃまぜにして描いている印象を受けました。作中の説明もくどすぎずわかりやすいのでご安心ください。
また、観劇が趣味の方は、「ファンタジー衣装とか設定とか、チープになりがちでは?」と思われるかもしれませんが、ぜひ一度こちらのゲネプロ記事1枚めをご覧ください。
https://mdpr.jp/news/detail/1946445
マントの翻る様をご確認いただけたでしょうか。
衣装についてはスタイリストの方が動きを魅せるデザインであることをツイートされています。https://twitter.com/nakahara0v0/status/1221102759383945217
https://twitter.com/nakahara0v0/status/1221100537032007682

衣装だけではなく、ファンタジー世界、そして作品に没入できるよう、たくさんの気配りが利いた舞台です。そしてそして、俳優9人全員の演技がうまい!
劇団EXILEでひとくくりとはいえ、メインフィールドが舞台の方、TVドラマや映画と映像中心の方、音楽の方と様々です。演技の癖も個々人で違います。ですが各々の個性を爆発させながら、呼吸は揃えて乱れがない。日替わりパートすら「あ、これ日替わりのアドリブだな」と素に戻らされるような隙がないんです。
これは好き好きだと思うんですが、私は日替わりパートの妙な現実感というか、はいいったんCMです!という感じが苦手で……舞台に没入していたのに我に返って、自分の肉体を意識してしまうというか。それがない、自分を忘れていられるというのは心地よい体験でした。
また、(おそらくは)とことんエンタメに振り切ってつくられているため、テーマはしっかりあるものの説教臭さはゼロです!泣くほど笑って、しんみり泣いて、最後に少しほろっとして。心地よい余韻とともに気分をリフレッシュできるようなお話です。その気分のまま帰路につくも良し、希望者全員参加可能の役者とのハイタッチに参加するも良し!少しでも気になったら、ぜひぜひ会場に足を運んでみてください!

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