進化するトイレ
TOTOとリクシルとパナソニックのショールームに行って、トイレを見てきた。トイレって、びっくりするほど進化してんだね!
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2019年に、私は完全な興味本位で15億円のマンションの内見をしたことがあるのだが(この話はどこかでしたい)、億ションで感動したことの1つがトイレだった。
億ションを案内してくれた営業さんが「こちら、人間工学に基づいた最高級トイレです」と笑顔で紹介してくれたときは、どんなトイレか想像できなさすぎて笑っちゃった。人間工学に基づく最高級トイレてなんぞ(笑)
だが、その笑いは瞬時に衝撃と感動に変わった。
実際に、人間工学に基づく最高級トイレに腰掛けてみたのだ。
なんっっっっ!?!??!??!!これ!!!!!!!
足腰に負担がかからない高さと角度、スムーズな座り心地。
そしてなにより、お尻を包み込むこのフィット感……!!!
これはもう、用を足す便器ではなく、ゆったりくつろぐソファーである。
最高級トイレという謳い文句に違わぬ圧倒的クオリティを見せつけられた。
トイレ1つに魂が震えるほど感動する日が来るなんて、夢にも思わなかった。人生何があるかわからない。
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そして現在。
ショールームにて、私は万年金欠な自分の予算に合うトイレを見繕い、なんの気無しに腰掛けてみた。
!??!??!!!!!!!!!
その瞬間、私の脳内に、あの人間工学に基づく最高級トイレの座り心地が蘇った。
え、このトイレもお尻をやさしく包み込むフィット感あるじゃん…………!
感激した。たった数年で、富を持て余した一部の人間しか味わえなかったお尻フィットトイレの座り心地が、庶民の手にも届くようになっていたのだ。ありがとう技術の進化! ありがとう規模の経済!
生まれてこの方、固くて平たくて冷たい便座に毎日尻を預けてきたが、あともう少しでそんな生活とおさらばなのだ! しかも掃除しやすい! 庶民の生活の底上げを実感する。
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ちなみに、件の最高級トイレは、素材もバカ高い一級品の陶器を使っていたような記憶。便器なのに。きっと掃除もしやすいのだろうが、億ションでは掃除のしやすさはアピールポイントにならない。なぜなら、セレブは自分で掃除をしないのだ。
金持ちになりてえな。
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