【イケイケ団長!サンプリングで話題】ザ・チェインスモーカーズの4大“推しポイント” 人気DJが3分で解説!
あなたはもうこのビデオをご覧になりましたか?
再生と同時に鳴り響く「イケ!イケ!団長!
がんばれ!がんばれ!団長!」の掛け声。。
からのエモさ極まる切ない曲〜!
曲の出だしでビックリする方も多いと
思いますが、このイントロの掛け声からの
メロウでエモーショナルなサウンドという
大きなギャップもあって、今SNSから
FMラジオ局まで各所で話題を集めています!
ちなみにこの声はCygamesの大人気スマホ・
ゲーム『グランブルーファンタジー』から
サンプリングされたものでクラリスというキャラ
(大人気声優の佐倉綾音さん)の声だそうで、
公式からも正式にツイートされていました
なぜこの声が使われてるの?と
リリース当時にSNSで話題になりましたが、
つい最近その理由が明かされましたね〜
メディア:フロントロウさんの記事で
メンバーのアレックスがその理由を語っています⬇️
そんな不思議な魅力に溢れた新曲をドロップ
してくれたのは、NYを拠点にEDM界から
世界のポップ・シーンまでを席巻し、今年5月に
最新アルバム『ソー・ファー・ソー・グッド』を
発表したばかりのザ・チェインスモーカーズ。
今回の記事では「名前は知ってる!」
「『クローサー』は聞いた事ある!」という
人から「大好き!ライブ観に行った!」という
ファンの方にまで改めて紹介したい
彼らの魅力についてDJ/キュレーターの
TJOさんに分かりやすく語ってもらいました!
1. 凄すぎる功績
メンバーは
ドリュー・タガートと
アレックス・ポール、
そしてマット・マグワイアの3人。
2012年にニューヨークで結成し、14年作
「#SELFIE」が全米ダンス・チャート1位を獲得。
その後「ローゼズ」や「ドント・レット・ミー・
ダウン」が全米総合チャートのトップ10入り。
そして何と言っても名曲
「クローサーfeat.ホールジー」でしょう。
2016年の全米シングル・チャート12週連続1位!
さらにグラミー賞「最優秀ダンス・
レコーディング賞」を獲得し、米billboard発表の
2010年代最も売れた楽曲のチャートでも
第4位という恐るべき結果を残しているんです。
この曲のヒットの影響はもの凄く、
「クローサー以降」と呼ばれるほど
EDM界のポップス化を加速させました。
そこからの飛躍ぶりもコールドプレイとの
「サムシング・ジャスト・ライク・ディス」を
ヒットさせて発表したデビュー・アルバム
『メモリーズ…ドゥー・ノット・オープン』は、
全米チャート初登場1位。さらにグラミー賞
「最優秀ダンス・レコーディング賞」を受賞し、
経済誌フォーブスが発表する「世界で最も稼ぐ
DJランキング19」で1位に輝く勢い。
2. 絶対体験すべきライブ
彼らの魅力を語る上で
欠かせないのはやはりライブ。
生のパフォーマンス体験以上に
勝るものはありません。
元々NY出身の彼らはDJも
ダンスミュージックだけでなく
ヒップホップやロック、ポップスも
バンバンに取り入れる縦横無尽スタイル。
常に流行や時代の空気を取り入れる感度の
高さに加えて、初期はメンバー二人いるので
ステージに登って、マイクを握ってバンバンに
フロアをあおる完全に楽しいやつです。
そしてさらに彼らは進化します。
ドラムのマット・マクガイアを加えて
DJ+ライブを融合させます。
僕は2018年の彼らの単独公演で
オープニング・アクトをやらせてもらって、
実際に観たんですけど最新EDMサウンドに
ドラムやキーボードの生楽器が絡んで、
ただでさえ勢いある楽曲に
さらにダイナミックなエナジーが加わって
とにかくエモーショナル、遠くにいるはずなのに
彼らの汗まで感じられる衝撃体験でした。
次に観たのは「サマー・ソニック 2019」で
最終日のヘッドライナーとして。
満員のスタジアムに向かって、前回以上に
パワーアップしたバンド演奏とEDMパートを
区別つかないくらい綺麗な流れで轟かせていて、
会場を熱狂の渦に巻き込んでいました。
自分達の曲はもちろん定番ロック〜
当時流行っていたヒップホップもどんどん使って
フェスのテッパンである大合唱も連発。
激しいハード・トラップに、マットの生ドラム
乱れ打ちが絡む場面なんてもはやヘビメタばりの
カオスで、観ながら鳥肌立ってました。
EDMフェスの音楽的バラエティ+ライブ演奏の
エネルギーの組み合わせは無敵過ぎました。
こちらは今年のイギリスでのライブ映像。
相変わらず凄い規模の会場です。
そしてマットのドラムスティックが
燃えていますからねw
早く日本でもまた体感したいです。
3. エモさ溢れるメロディと歌詞の世界
熱狂させるだけじゃありません。
激しい話から一転、ここでは彼らの
エモさについて。まず一度聴いたら口ずさみ
たくなる人懐っこくてキャッチーなメロディ、
しかも彼らの場合いわゆるアメリカン・
ポップス的な大胆なそれってよりは日本人も
大好きな繊細さと「ドラマ」を感じさせるもの。
彼らの曲ってEDMによくある派手なドロップ
(踊れる部分)以上にサビの歌部分にこそ
ハイライトが用意されていて、それが頭に
残るんです。だから多くの人の印象に残って2回目
聞く頃には合唱できる。フロアやフェスに向けた
ダンスミュージックだけでなく、王道の
ポップソングとしても機能してるんですね。
そしてその楽曲をさらにエモーショナルに
彩るのが歌詞。「クローサー」なんて別れた
カップルのお互いの押さえきれない気持ちを
男女両方の視点から歌った
EDMでは珍しいデュエット・ソングですから。
大ヒットした「サムシング・ジャスト・ライク・
ディス」も神話やスーパーヒーローに憧れる
自分と現実の自分を比べながらも好きな女性に
とっての大事な存在でいたいと模索する
男を描いたもの。
最新作でもその切ない世界観は健在で
シングル曲「ハイ」では「なぜハイな時だけ
愛してると言うの?」と女性に振り回される
ちょっと情けない男の気持ちを赤裸々に
歌っています。
そんな歌詞の魅力をさらに伝えるために
TikTokで小説家/脚本家の宇山佳佑さんによる
完全書下ろし動画シリーズ
「THE CHAINSTORIES/ひとつなぎの物語」が
公開されているので、ぜひ彼らの世界観に
より深く浸ってみてはいかがでしょうか?
・THE CHAINSTORIES:公式TikTokリンク
4. ハイセンスで地元NY愛もたっぷりなMV
メロディ、歌詞と来て彼らの魅力を
さらに伝える大事な要素。
それがミュージックビデオ(MV)の数々です。
特に新作に合わせて公開された映像が
ユニークでまずこれ観てください。
すごいでしょ?これライブ映像なのに、もはや
ミュージックビデオのクオリティですよね。
この「映えの極み」みたいなところは
セットではなくて、実際に存在するNYの新名所
超高層ビル「ワン・バンダービルト」の
展望台「サミット」というところなんです。
全面ガラス&鏡ばりのフロアに、窓の外に
広がるNYマンハッタンの360度パノラマ風景。
メンバーが演奏しいるだけなのに、没入感のある
まるで異次元な美しい空間を演出しています。
彼らがNYの名所をビデオで起用するのは今回が
初めてではなく、「テイクアウェイ」のMVでも
当時の最新名所、階段と踊り場で構成された
ハチの巣型のアート展望台「ベッセル」を舞台に
地元NYをしっかりとレペゼンしていました。
でも派手さだけではないところが彼らの
好感が持てるところで「iPad」のMVでは
一転して地元NYのストリートを舞台に
市井の人々にフォーカスをあて
NYの様々な表情を見せてくれます。
特に地元の人々と絡むドリューが可愛いですよ。
さらに彼らのセレブだけではない人懐っこい
部分を表すもう一つの面白いビデオ。
それはなんとアレックスの自宅キッチンを
舞台にしたライブ映像です。
友人を集めたパーティーで人をかき分けながら、
時にジャレ合いながら歌う姿は展望台で
歌っていた同じ楽曲「ハイ」でもこんなにも
印象が変わるんだとビックリ
(こんな広いキッチンなかなかないですけど)
最先端でハイソなだけじゃない彼らの多様な
魅力を表現していてセンスが良いですよね。
ちなみに彼らのNY愛でいうと、2015年作の
「ニューヨーク・シティ」がNYのラッパー、
フィヴィオ・フォーリンの今年発表の楽曲
「シティ・オブ・ゴッド」でサンプリング
されています。この曲はカニエ・ウエストと
アリシア・キーズが参加した超豪華コラボで、
アリシアがサビで「ニューヨーク・シティ」と
高らかに歌い、彼女の代表曲「エンパイア・
ステイト・オブ・マインド」に続くNY讃歌に
なるのではと話題になった曲です。ここでも
彼らのNY愛がシーンを超えて再評価されました。
そんな多様な魅力を発信してくれる彼らの最新
アルバム『ソー・ファー・ソー・グッド』は
充分な充電期間を経て、再び大好きな音楽へ
向き合って作られたピュアな作品。
そこには最先端なダンスミュージックの
エッセンスとさらに表情豊かになった
ドリューの歌声、そして人懐こいメロディに
グッとくる歌詞が詰められています。
今後のあっと驚くようなユニークな展開も期待
しながら、ぜひこのアルバムを楽しんでください。
以上、TJOでした。
アルバム視聴&購入はこちらから